『蒼く続く空…』
…14。
『
この手紙を読んでいるって事は、僕はちゃんと告白出来たみたいだね。
ちゃんと誕生日に読んでくれてる?
もしかしたら、気持ち悪いって捨ててしまっているかも知れない。
それでもいいんだ。
22日にここから離れる事になった。
言わないでいってしまってごめんなさい。
もしかしたら清々してるかもしれないけどね。
少しの間だけど、一緒に過ごせて楽しかった。
だけど、気付いてたよ。
憐れんでた事。
本当は悲しかった。
一緒にいればいるほど辛かった。
ごめんなさい。
あの日、図書館であった日。
本当ははじめから君に会いに行ったんだ。
親の都合で転校する事になっていてもたってもいられなかった。
実は図書館にも結構行ってたんだよ。
もしかしたら会えるんじゃないかと思って。
ストーカーみたいだね。
本当にごめん。
自分がいた証が欲しくて、あの時、本を盗んだんだ。
やっと会えたと思ったら、よりによってあんな所を見られてて…。
突き飛ばして悪かった。
そういえば、まだ謝っていなかったね。
本当にごめんなさい。
まさか見られてたとは思わなかった。
時計を壊してごめんなさい。
怪我をさせてごめんなさい。
好きだって言って、ごめんなさい。
はじめから拒絶される事は分かっていたのに。
自分勝手で嫌な思いをさせて本当にごめんなさい。
何だかぐちゃぐちゃになってきた。
今までありがとう。
君といれて楽しかったよ。
もう、会う事はないから
僕の事は忘れててください。
さよなら。』
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