『蒼く続く空…』
…13。
何なんだよ!アイツ!
言い様のない怒りが込み上げてきた。
言い逃げされた。
今まで悩んでいた俺が馬鹿みたいじゃないか!
家に着くとジイさんにぶつかった。
「蒼生!? 何やってんだ?」
「退いて!」
突き飛ばすような形で隣りを抜け、二階にある自分の部屋に入った。
鞄を放り出すとベッドの下を探った。
あった。
少し皺くちゃになった包みを取り出した。
うっすらと埃をかぶっている。
あの日貰ったプレゼントだった。
あの夜、隠す様に放っておいたままだった。
包みを開くと手紙と腕時計が入っていた。
時計?
封を破る様に開けると中なら手紙を取り出した。
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