…4。
そもそも、生徒(仮)と朝までコースとか教師としてどうよ?
駄目だろ。
懲戒免職もんだろう。
あれ?
てか、これこそ元カノに提供すべきネタじゃないか?
教師×生徒なんてアイツの大好物だろう。
多分連絡したら凄く喜ぶ。
それこそ「大好き!」なんて飛び付いてチューでもしてくる位に。
でも…、
でも何故か秘密にしておきたい。
……なんで?
グルグルグルグルと頭の中で考えながら大きな溜め息を吐くと、
「そーんなに見つめられると照れるなぁ。」
…ん?
クスクスともニヤニヤとも取れる笑みを浮かべながら、相変わらず携帯をいじったままの無限が言った。
「そんなに俺に見蕩れちゃう?」
携帯を見ながら独り言?
なんて訳なく、誰に言っているのかわからずにはてなマークを頭につけると、
ゆっくりと顔を上げた無限が俺を見て微笑んだ。
…え?俺!?
そういえばどこ見てた?なんて、今更じっくり考えなくても決まってる。
無意識のうちにガン見していた自分に驚きながら、同じ位フェロモンたっぷりの笑みで近付いてくる無限に更に驚いた。
「あ、や、な、これ、は…」
『あ、いや何でもないです。これは…』
と、出来れば流暢に告げたかったが、どうにも自分には無理な話らしい。
断片的に発せられた言葉は、明らかな動揺しか伝えてはくれなくて、
「ん?」
あまりにも甘い雰囲気で聞き返されて、顔に熱が集まっていく。
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