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…2。





「ちょっ、え?なんで?」


本当、意味がわからない。
何で就職決まると別れなきゃならないんだ?


「だって本堂でしょ?」
「だから何で!?」


?マークをこれでもか!ってくらい頭に付ける俺に呆れた声を出した彼女は、徐に綺麗に並んだ本棚を指差した。



「あれ。わかるでしょ?」
「あれって、BL本…?」

「そう!私のバイブル!」


…いや、バイブルとは言い過ぎな気がしないでもないけど。


「本堂って言ったら男子校でしょ!しかもそっちが多いって結構有名なの!」

「う?うん…。」


…そうなの?


彼女が指を差したままの本棚を見た。
そこには沢山のBL本と、彼女自身も書いたりしてる同人誌が並んでて。


腐女子。
って事は知ってる。

そりゃあ最初は驚いたし、何でそんなに男同士の恋愛に興味を持てるのかわからなかったが、無理矢理貸されたBL本を読んで、それがびっくりするほど純愛で、これはこれで面白いかも?なんて思ったのも事実だ。


今やすっかり腐男子…ってまではいかないが、普通に読めるし、彼女の萌トークにもそれなりに付いていける。

ちょっと腐男子気味の俺だったりする。




「ね!わかったでしょ?」
「…いや、全然。」


だってそうだろう。
今はBL本の話なんてしていない。
現実に同性愛に溢れた学園だとしても、俺にはなんの関係もないじゃないか。


「だーかーらー!受けの翔くんの未来を思って別れてあげるって言ってるんじゃない。」


……はい?





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あきゅろす。
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