…15。
だから動揺し過ぎだろう俺!
明らかに弁解出来ないくらい不審じゃないか!
とっさに返した返事は裏がえってるし、まさかの「ひゃい」だし!
あまりの恥ずかしさに顔を熱くすると、さっきよりいくらか近付いてきた朝比奈の顔がうっすらと笑みを浮かべていた。
美形の所為で凄い迫力ですよ!
「もしかして…誘ってる?」
…は?
誘?何を…?ってあれ?
予想外の言葉を吐きながらだんだんと目を細めながら近付いてきた顔が、なんていうかデジャヴ?
これってまずくないか!?
「わ!わわわわっ!」
身を引きながら必死に離れようとしたが、背中にある机の所為でこれ以上下がれません!
「違っ!誘ってない!マジで!」
あわあわしながら叫ぶように言い放つと、なんだって感じに近付くのを止めてくれた朝比奈にホッと胸を撫で下ろした。
…はぁ〜マジ助かっ
―バンッ!
…た?
いきなり鳴り響いた大きな音に驚いた俺は、音のした方を見て更に驚く事になった。
「へ?」
「ぁあ?」
なんて事でしょう。
音のした出入り口には、会いたくないランキング(俺調べ)で五本の指に入る人物が驚いたような呆れたような表情で立ち竦んでいるではありませんか!
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