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…11。





…なにそれ。

だって予想外過ぎる。
俺が気付かないふりしてたから?

でも、だってそれってつまり、



「…寂しかったって事?」



ぽろっと口から飛び出した言葉に朝比奈の顔はみるみる赤みを帯びはじめて、俺の考えが勘違いじゃないって態度で示してた。



「…」
「……」



目を逸らして不愉快そうに眉を顰める朝比奈は、多分怖い顔をしてるんだと思う。
でも真っ赤な顔がそれを台無しにしてて全然怖くなんかない。

むしろ…。



「……ぷっく、」



だって、ねぇ?
これって仕方ないよな?


一生懸命噛み締めていた唇が、もう限界って感じにわなないて、変に引きつった頬が強張って痛い。
ついつい耐えきれずに漏れてしまった息が変だったのも、なんだか妙にツボに入っちゃってもう駄目だ。




「ぷはっ」



本当、必死に我慢するつもりだったんだのにたまらず吹き出すと、その瞬間からもう笑いが止まらなくなってしまった。



「っあははは!」



だってまさかだろ!
そんな小学校低学年みたいな理由なわけ?
こんなデカい図体して寂しがり屋とかマジウケる。


さっきまでの怒りも罪悪感も全部吹っ飛ぶくらい、目の前の朝比奈は予想外で面白過ぎた。







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