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…12。





腹を抱えて涙目で大爆笑する俺を、朝比奈はなんとも言えない顔で見つめていたが、ちゃんと自分が笑われている自覚はあるみたいだ。


小さく「うっせ」なんて呟いて、ちょっと唇を尖らせて拗ねた表情をしてる気がする。
気がする、なのは笑いすぎてまともに朝比奈が見れないからなんだけど。





「…はぁー…」



しばらくの間笑い続けていた俺は、大きな笑いが治まった後もなかなか笑いが止まらずにククッと肩を震わせていた。



笑いすぎて目の端から涙が滲んでるし、ぶっちゃけ腹筋がヤバい。
どんだけわらってんだよ、自分!とかツッコんでみる。



「はは、あー笑った。」



滲んだ涙をハンカチで拭きながら呟くと、ハンカチの向こうで多分ふてくされてる朝比奈に微笑んだ。


その間ずっと待っていてくれた朝比奈は、ようやく息を吐いて笑い終えた俺を軽く睨んでいたが、それでもその目は優しくてもう怖いとは思えない。



すっかりぬるくなったハンカチを外して朝比奈を見上げると、


「ガキみたい。」


からかうように言ってみた。



「…うっせぇよ。」


俺の言葉に苦虫を噛み潰したよいな顔をしたが、もうそれですら可笑しいから不思議だ。






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