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…5。





「……やっと気付いた。
つーか、何してんのこんなとこで。」



そんな俺に気付いている筈なのに華麗にスルーした朝比奈は、呆れ気味にしゃがみ込むと机の下から俺の腕を掴んだ。




「なっ!はははは放せ!」

「どんだけどもってんだよ!
…つーか、何度目だよこのやりとり。」


ごもっとも!



ばつの悪さを感じながら黙り込んだ俺は、そのまま無理矢理引きずり出されて。


膝を付いて四つん這いとか、無様でかっこ悪すぎる。

てか、いつから気付いてたんだよ。
気付いてたんならせめて教えてくれるのが優しさだろ!?
そんな優しさ求めてないけどね!



恥ずかしさと居たたまれなさでハの字に眉を下げ顔を伏せると、何を思ったのかいきなり朝比奈に頬を撫でられビクリと肩を震わせた。




「!?」
「……お前…」



つい体を強ばらせてしまったのは、さっきの事があったから。

そりゃあ、流石にのほほんとはしてられないでしょ。
いや、硬直もどうかと思うけどさ。
ついでに年上に対して「お前」とはなんだ!けしからん!とか思ったが、しっかり固まっている所為で言葉にもならない。俺ダメダメじゃん。



そんな事を考えている間に、頬を滑っていた指が顎まで下がりグイッと上を向かされた。






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あきゅろす。
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