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…4。





さっきまで彷徨いていた朝比奈は、どうやら居座るつもりらしい。


突然ピタリと足を止めた朝比奈は、


「ふっ、」


何故か小さな笑いをもらした後、あろうことか俺の隠れる机に近付き、寄りかかるように腰を休めはじめた。




…はぁぁああ!?
ちょっ、朝比奈くん何居座る気してんのさ!
帰れよ、ここは帰っておこうよ!


ちょうど俺の目の前に、見せ付けるように並ぶ長い足を睨み付けながら、



…本当、なんの用だよ。
なんでここにコイツがいるのかサッパリわからないんだけど。


動揺し過ぎていた俺は、放課後の罰掃除の事なんて綺麗サッパリ忘れてた。

てか、「絶対行くか!」とか言って筈だろ?バカ正直に来るなよ、バカ。




…はーやーく、帰れぇ〜!


なんて、呪いみたいに念じてみたが、朝比奈はなかなか受信してくれそうにない。KYめ。



もう本当にどうしていいかわからなくて。
「いつまでこうしてればいいんだろう」とか「何しに来たんだろう」とか、「もしかしてさっきの事で殴られたりするかも」とか…。

ネガティブにしかならない考えに膝を抱えて縮こまっていると、ふと、視線を感じた気がして顔を上げた。



「ひっ!!?」



まるで化け物でも見たかのような悲鳴をあげたのをどうか許して欲しい。


だって、さっきまで見えていた長い足の間から、逆さまの朝比奈がジッとこっちを眺めてたとか、私的にはホラーだから。
物凄く怖いから!






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あきゅろす。
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