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…17。





俺の引き止めた声が聞こえていたのかも微妙な速さでツッコミを入れた無限は、そのままドカドカと足音を立てながら近付いてくる。


その顔は般若顔負け。
めちゃくちゃ不機嫌そうなんですけど…。


まだ固まったままの俺達の前で立ち止まると、腕組みに仁王立ち。こめかみ辺りに青筋が見えそうで、頬が引きつる思いをした。




「離れろ。」

「え、ああ…」



低音の効いた無限の一言にぼんやりとしたまま俺の手を放す朝比奈は、そのまま数歩後ろに下がった。




「で?何してんのお前ら。」

「は?」



無限の質問に一瞬何が?って顔をした朝比奈は、直ぐに口元に嫌〜な笑みを浮かべた。

もう、嫌な予感しかしませんよ!




「……ああ、ナニしてんに決まってんだろ?」




ほらほらほらほら!やっぱりっ!
してないからね、なんにも!ナニも!!
空気読めよ朝比奈!
状況考えて、状況を!
悪いけどこっちは血の気が引きましたよ!
本当勘弁してくれー!


青い顔でパクパクと口を動かしてみたが、どうにも声になりそうにない。
心中は叫びまくりなのに。

てか、不穏な空気が漂う中で、ふと俺はとんでもない事に気が付いてしまった。




…もしかしてさ、これってヤバいんじゃないの?



新任教師が生徒と個室で二人きり。
しかも押し倒されてる状態を教師に発見されるとか…。



…これってもしかして、新任早々不祥事で解雇フラグ?
淫行教師とか不名誉過ぎる称号を手に入れちゃったりする!?
相手が同性ってとこが微妙だけどさ!







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