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…15。





まだ自己紹介しか出来てない初授業で、用意していた話が無駄になったのは確実で。
非難の為に口を開こうとした俺は朝比奈の声にそれを遮られた。




「朝…!」
「朝比奈夕陽。チャームポイントは…、」


ぐいっと腕を引かれ、「は?」と間抜けな声を漏らした俺は、唇に受けた衝撃を理解する事が出来なかった。



「きゃー!」だか「おお!」だかわからない耳をつんざく歓声に脳が揺れそうだ。
それよりも唇に感じる柔らかく温かいものの方が俺の思考を麻痺させて。



…なに?

ドアップ過ぎてぼやけて見えるのは、朝比奈…だよな?

てか、唇にふにょってしてるのって朝比奈の…くちびる…!?



「ん?んん!?んー!!」



…なにこれ、なにこれ、なにこれ!!
なんでキスとかしちゃってんの朝比奈くん!


パニック状態で体を離そうともがいてみたが、引っ張られた拍子に座ったままの朝比奈に跨がってしまった俺は、がっちり腰と頭の後ろをホールド。
これっぽっちも動けません!



「んん゛!…っは、」




やっと唇を解放されて、乱れた息を整えようと口を開くと、
待ってましたとばかりに再び唇を塞がれ、今度は舌まで侵入してきた。


くちゅ、


舌を絡め取られ吸われたり甘噛みされたり…。
驚く程の舌使いは、あれですか?匠の技ってやつですか?


…てか、ディープだから。
しかも気持ちいいから!シャレにならないから!






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あきゅろす。
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