[携帯モード] [URL送信]
…11。





「素敵なチャームポイントですねぇ。歯磨きはやっぱり念入りですか?」

「当たり前!朝昼晩きっちり磨いちゃうもんねー。」

「小学生か!どんだけイイコだよ。」


自慢気にmy歯ブラシを取り出して見せる拓真くんに隣の生徒がツッコミを入れ、ドッと笑った所ですかさず次を指名する。



「はい。じゃあ次はツッコミを入れたアナタ。」

「え?俺?」


面倒くさそうに立ち上がったが、実は拓真くんの親友ポジションでノリがイイって把握済みだ。



「…森川正司でっす!
7月生まれのかに座。好きな授業は体育。
部活はサッカー!アイ・ラブ・サッカー!
好奇心旺盛なハイティーン!
チャームポイントは、左耳に連なる7つのピアスとアホの物まねでっす!」

「まねスんなよ!」
「なんだお前、アホの自覚あんのぉ?」


拓真くんの身振り素振りを丁寧に真似て笑いを取りながら、抗議してきた拓真くんをサラリとあしらう様子は手慣れてて、


…親友カップルも有りだな。
いじわる(溺愛)×強気なお調子者なんてオイシイかも!


とかつい雑念が入ってしまった。いけない、いけない。




そのあとは前の二人に習って順調に自己紹介が進んだ。


しかも、大概の生徒はきっちりチャームポイントまで言ってくれる。
まあ、殆どの生徒が金持ちのこの学園で、家柄とか将来とかの事を考えれば自分のアピールポイントをしっかり知っておくのは大切なのかもしれない…が、





[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!