[携帯モード] [URL送信]
…19。




「…用が、あったから…」

「翔汰に?どんな?」

「それは…、」




チラッと俺を見た零蒔くんは、ぷくっと頬を膨らませてそっぽを向きながら言った。




「…親衛隊になってあげようかなって思ったんだもん…」

「!!」

「はぁ?」




呆れた声を出した朝比奈とは裏腹に、俺は衝撃を受けた。



…なんて…、
なんて可愛いんだ!


普通ならイラッとしちゃうような上から目線なのに、ぷくっと膨れた頬と伏せ目がちな顔が絶妙に可愛いです!

本当、マジチワワ!いやどちらかといえば血統書付きのにゃんにゃんです。マジ可愛すぎるー!


思わず撫でてあげたい衝動にかられたけど、引っかかれるからぐっと我慢。
ああ、懐いてくれたらいいのに。
完璧に懐いている朝比奈が羨ましいです。




「親衛隊にはならないって約束しただろ。」

「夕くんのには、ね。」

「親衛隊自体が駄目なんだ。
それじゃなくても無限の弟だからって、贔屓だなんだって言われてるんだろ。」

「お兄ちゃんと僕は関係ない。」

「…まわりはそうは思わないんだよ。」




朝比奈のため息混じりの言葉は、ぶっきらぼうだけど零蒔くんへの心配がにじみ出てる。

零蒔くんもそれがわかっているのか、膨れっ面だけどそれ以上言い返すことが出来ないみたいだ。








[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!