…13。
「…えっと、それは…」
「関係?そんなの直接習ってないんだからだいたいわかるでしょ。」
生徒、という言葉を遮って、鼻で笑う零蒔くんには悪いけど、
…俺にはさっぱりです!
?マークを頭に付けた俺とは裏腹に、何か思い立った様子のみんな。
当事者であるはずの俺がわからないのになんでだ!
「……へぇ、じゃあ。」
「改めまして。原田翔汰親衛隊隊長、古川零蒔です。これから取材などの用件は一度こちらを通してからでよろしくお願いします。」
凛とした顔付きで真っ直ぐ仲本くんと尾上くんを見据えている零蒔くんは、可愛いけど格好いい。
…けど、けどね?
何?親衛隊って。
え?小説?俺、二次元にトリップしちゃったの?
「…零蒔く、」
「零蒔!」
…なんか今日の俺、遮られてばかりじゃない?
今度は朝比奈に遮られました。
「お前、親衛隊ってわかってるのか!?」
「もちろん、当たり前でしょ。夕くんは黙ってて!」
「…あのぉ〜」
「親衛隊ですか。…厄介ですね…」
…本当、なんなのこの徹底無視。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!