…20。 二人の間で繰り広げられる会話に疎外感を感じながら、個人的には親衛隊とはなんぞやと訊ねたいんですが…。 やっぱり二次元みたいなものなんでしょうか。 じっと二人の話を聞いていた俺に気付いた零蒔くんは、俺を見ると目を潤ませた。 「…翔汰先生も、僕に親衛隊になって欲しいよね…?」 「!?」 すべてが計算だと頭ではわかってるはずなのに、「はい!是非!」って、言いたくなっちゃうのは何故でしょう? 零蒔くんのチワワ攻撃ハンパない。 でも、朝比奈の「了承するな!」っていう無言の圧力の方が強いんです。 ちょっと顔が怖い感じになってるよ! 「…えっ…と…、ごめん、ね…?」 「……。」 当たり前だけど断った俺を見て、零蒔くんは俯いてしまった。 「あのっ!き、気持ちは嬉しいんだよ?でも…」 「“でも”…?」 傷付けた!と慌てた俺を見上げるように睨み付けてきた零蒔くんは、 「本気で言ってるの!?この僕がなってあげるって言ってるのに!?」 とんでもなく上から目線ですよね。 こんなとこだろうと思ってました! ヤバい。恐怖で泣きそうです。 「この僕の申し出を断るなんて、これだから平凡はっ!バカ!童顔教師!」 「ど!?」 バカはともかく童顔教師は傷つくんですけど!? [*前へ][次へ#] [戻る] |