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…18。




朝比奈の空気につられて微笑むと、零蒔くんにすぐにギラッ!と睨まれてしまった。
もし声を出して笑うものなら飛びかかってきそうだ。

怖っ。



ぐっと口を噤んで、笑ってませんよーとアピールしつつ、しかし反射的に朝比奈の陰に身を潜めちゃったり。

あれです。防衛本能です。
俺は悪くありません。



「……チッ、」



…チッ!?
今舌打ちした?確実にしたよね!?


零蒔くんの舌打ちで縮こまった俺は、朝比奈の服の裾を掴みつつ、更に一歩身を引いた。
それに対して喜んだ朝比奈がちょっと顔を綻ばせ零蒔くんの機嫌が更に悪くなったのだが、死角だったから俺は気付かなかった。



「……僕はいーんだよ。」



零蒔くんが何故かスネ気味に言った。



「…ん、まぁ…。そういや、お前はなんでここにいるんだよ?」

「え!?…それはその…」



よくぞ訊いてくれた、朝比奈!

実は俺も思ってました!
もうかれこれ一時間以上前から思ってましたとも!

そうだ!と言わんばかりに朝比奈の背中から顔を出すと、あからさまにイヤな顔をされたのでまた引っ込みました。



…だから怖いってば。

まさか俺を威嚇するために来たとか言わないよね?







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