[携帯モード] [URL送信]
…12。





「おい。絡むなよ…?」

「…絡んでないし。」



ぷくっと頬を膨らます零蒔くんは可愛い。

そうだよね。絡んでないよね!って、ついつい擁護したくなるけど、ぶっちゃけ確実に絡んでますから。



「…くっ!これだからチワワはけしからん!」

「……」




心の声がだだ漏れの尾上くんに、うっかり同意しそうになった自分は、何だろう…。軽い自己嫌悪に陥りそうだ。



「黙れ、腐男子。」



透かさずバッサリと斬り捨てる仲本くんに自分も 一刀両断された気がしましたよ。
この子結構容赦ない。

めげない尾上くんに代わって、身が縮む思いです。


そんな俺をほったらかしで、仲本くんは零蒔くんを見定めるように見つめたあと、にっこりと笑顔を作った。



「そういう貴方と原田先生とのご関係は?」



関係と言える関係なんか、先生と生徒。ちょっと言えない関係なら、被害者と加害者くらいしかない。
遠回しではあるけど、関係ないやつは黙ってろという仲本くんの声が聞こえてきそうだ。








[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!