[携帯モード] [URL送信]
…9。





「はいっ、どう…」



ーパシャパシャ!


「…ぞ?」

「おじゃましまーす!」



…え?いったい何!?



突然の眩しい光に目をシパシパさせているうちに誰かが元気に入ってきた。

生憎ダメージを受けた目では、ぼんやりとした輪郭くらいしかわからないけど、全部で三人。
内二人はわからないけど、一人は…、



「朝比…奈?」
「夕くんっ!」
「へぶしっ」


ヒロイン(?)らしからぬ声を上げて壁に吹っ飛ばされた俺は、強かに打ち付けた低い鼻をおさえて身悶えた。


もちろん、押したのは零蒔くん。


そのまま朝比奈に飛び付いた零蒔くんは、朝比奈の前でデレるデレる。
さっきまでのツンツンはどこに消えちゃったの!?


朝比奈は飛ばされた俺を心配そうに見たけど、零蒔くんを袖にするわけにもいかないようだ。
すまなそうに視線だけを投げてよこした。
別に朝比奈に所為じゃないのに…。



ところで、


「…おぉーっと!これは思わぬライバル出現!?」

「不良×チワワキタコレ!」



パシャパシャとシャッターを切りながら実況中継をする眼鏡くんと明らかに同類(腐的な意味で)な小太りの生徒は誰でしょう。

色んな意味で危険な感じがします。







[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!