…5。
からかうように笑う横山先生に、反論しようと思ったけど、言われてみればそんな風に見えてたかもなんて思わなくもない。
ほら。あの時の俺、無限と夏兄を少しでも視界から消そうと必死だったから。
まあ、噂になったのは理解できた。
不本意ではあるけど。
でもさ、それって…
「…ヤバくないですか…?」
「何が?」
何がって…。
いつか想像した不名誉過ぎる称号が頭の中でチラついた。
あの時と違って蒼白したりはしないけど、それでも事の重大さは変わらない。
淫行教師とか嫌だからな!俺!
「いや、大丈夫だろ。」
何を根拠に!?
「…まあ、色々あるんだよ。大人の事情が。ともかく大丈夫だ!!」
「…はあ…。」
理由はさっぱりわからなかったけど、何だろうこの説得力。
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