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…6。





「…ごうか、ん…?」



座ったのを確認してから始まった話に、俺は動揺を隠せないでいる。


だって当たり前だろう。
別に「豪華、ん?」じゃない。「強姦」だ。
校舎内で?男が?
何その18禁学園物みたいな話。


なんですか?ここは王道学園とかそんなんなんですか?
もじゃもじゃカツラの瓶底眼鏡な変装生徒とか居ちゃうんですか?



「って言っても数は少ない。ここは無駄に金持ちばかりいるから、甘ったれな自己中が多いんだよ。」

「…甘ったれな自己中って…」


…この人、意外とばっさり切ってくるな。


「勿論、女みたいな顔した奴はそういう対象になりやすいし、そうじゃなくても、お前くらいの顔立ちなら連れ込まれる可能性があるってこと。」



…なんだろう。俺褒められてるのか貶されてるのか微妙な感じ。
そういえば、昨日無限が「連れ込まれたかと思った」とかなんとか言ってた気がする。


「特に4月は何も知らない外部生は狙われやすいし。
弱みでも握られんのか、発覚しても加害者が捕まらないって事の方が多いんだよ。」


気をつけろよ。
と俺を見る不良は、本当に善意で忠告してくれたんだろう。




でもさ、一ついいかな。

「…俺は大丈夫なんじゃないかな?」


だって教師だよ?
常識的に教師をどうこうするのって、かなり捨て身だろう。
それこそ停学、退学一直線じゃん。


俺がへらっと笑うのと、いきなり視界が変わったのは同時だった。



「!?」

「…わかってないな。どこら辺が大丈夫?」



背中に感じたのは柔らかい草とひんやりした土の感触。
前には見事なピンクの桜。…と不機嫌な顔の不良?







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あきゅろす。
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