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…2。






「…何かあったら連絡してね?」
「うん、ありがとう。」




別れ際、俺を心配してくれ夏兄に感謝しつつ。
少しだけ、眉を下げて笑みを浮かべる夏兄と眉間にしわを寄せて難しい顔をした無限が気になったけど、極度の疲労で深く考える事なんて出来なかった。





「…ありがとうございました」
「いや、いいから。今日はゆっくり休めよ。」
「はい…。」



無事部屋に着いた俺は、送ってくれた無限にお礼を言うと、着替えも食事さえもせずに寝室へ向かった。



「……つかれた…」



本当、色々あった。
むしろありすぎた。


体育祭じゃちょっと走っただけだけど、運動不足には相当キツい。
既にあちこち痛みがあるのは多分筋肉痛だ。



…筋肉が無いほど早くくるって本当だったんだ。



失恋にしても強姦未遂にしても起きるにしては立て続け過ぎる。



ベッドに倒れ込むともう駄目だ。
指一本ですら動かすのが億劫で、まるで金縛りみたいだ。
そのままゆっくりと目蓋を閉じると、泥のように眠ったんだ。





◇ ◇ ◇






「…ん、…ん゛ー……朝…?」



まだ寝ぼけたままの頭を掻きながら、欠伸をしながら背伸びした。


…なんだか凄くよく寝た気がする。

それでも陽気の所為なのか、まだもう少し眠っていたい。







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あきゅろす。
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