…18。
「ちょっ、ちょちょちょちょちょっと!!」
「はい?」
慌ててスタッフを呼び止めると、「どうかされたんですか?」と首を傾げるスタッフはオトボケキャラか何かですか?
どう考えても駄目でしょう!!
「俺なんかがナカセタイネコなんておかしいでしょう!」
「いえ。問題無いです。」
「!?」
…えぇ!?まさかの即答?
あまりの早さに呆然としているうちに、さっさと次の選手のところに行くスタッフはさすがだ。
まぁ、もう何を言っても今更なんだけどさ。
「……往生際が悪いんだよ。」
俺の行動の一部始終を静観していた朝比奈が、溜め息混じりに言った。
…ごもっとも!
って、そもそも朝比奈が俺を連れてきたのが悪いんじゃないか。
「もう、いいから大人しくしてろよ。」
どっちが年上なんだか、と思うくらい冷静に諭されて途端に恥ずかしくなってしまった。
…だよな、俺って格好悪い。
他にも俺みたいに不服なお題で連れて来られた人達がいるかもしれないのに、今更文句を言っているのは俺くらいだ。
しかも今の騒動でゴールしてきた選手の注目の的になっていて、羞恥やら何やらで落ち込みそうだ。
今夜のひとり反省会は、この内容に決定。
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