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…4。








「……バッチリ撮れちゃった…」



位置的にも、バッチリ一部始終をカメラにおさめた俺のテンションうなぎ登り!
これは美奈ちゃんに、ハグばかりかチューされちゃう勢いの素晴らしいお土産になることだろう。


ついでにチューとかしてくれてもいいよ!
と思いつつ、ニマニマと頬をゆるませていると、次の走者がスタートするみたいだ。


また、こんなスペシャルイベントがないかなぁとワクワクしながらスタート地点を見ると、



…あ。


選手の中に、無限と朝比奈の姿を見つけた。


面倒くさそうに頭を掻く無限の隣で、何故か無限を睨み付けている朝比奈。



「???」



同じチームなのになんで?と首を傾げた俺は、自意識過剰かもしれないけど、もしかして俺の所為かも…なんて思ってしまった。

だって、朝比奈は俺の気持ちに気付いてるみたいだし…。



落ち着かない気持ちで見つめていると、朝比奈と目が合った気がした。

ただ、すぐに響き渡ったスターターの音でうやむやになってしまったけど。




―パンッ!


合図と共に走り出した無限と朝比奈は、トップを走る朝比奈と二番手に付く無限が三番手を大きく引き離していた。


…というか、他の生徒は朝比奈と無限の前に出ようとしていないみたいだ。
なんせ、こればかりは自分の運が大きい競技だから。








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