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…1。








…気まずい。
もの凄く気まずい。

寄りによって、なんで朝比奈となんだ…!



しっかりと繋がれた右手に視線を向けながら、気付かれないように溜め息を吐いた。





◇ ◇ ◇






俺が朝比奈に連れられて戻ってくるまでの間に、いつの間にか着ぐるみ競争が終わっていたらしい。

チームベンチに着いた頃にはプログラムも五番へと進み、借り物競争がはじまっていた。





「翔汰先生、どこ行ってたんだよ。」
「着ぐるみ競争に出た人は、絶対にベンチにいるようにって放送あっただろ?」

「…ごめんごめん。ちょっとトイレに行ってたんだよ。」




なかなか戻って来なかった所為で、ベンチに座っていた生徒に注意され苦笑いで返すと、「長いよ〜」なんて笑われてしまった。
まぁ、確かに時間は掛かりすぎたと思うよ。




しかし、借り物競争ってなんか凄い。

基本的に不良や美形が多い選手達が、拾った紙を片手に走り回っている。



「ハードルどこ!?スタッフどこに持っていったの!」

「黒縁眼鏡のやつ!早く来い!つーか、なんで黒縁?眼鏡だけでいいだろうがっ!」

「身長160p以下ピンクTシャツ!?これって結構難しいんじゃ…。
桃チームで協力してくださる方…、ヒィィイ!やっぱりいいです!すみませんっ!」








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あきゅろす。
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