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…25。






説明の義務ってないんじゃ?と思いつつ、なんかもう逆らいたくない俺は本当に要点だけを簡潔に話して聞かせた。

けど、撮影云々は言うべきじゃなかったな、とか今更思ってみたりして。




「は?撮影?」



案の定、撮影の言葉に反応した無限にドキリとしながら、「…思い出に…」とか一生懸命誤魔化してみた。

だってさ、無限にはバレてるじゃん。俺が微腐男子だって。
校内で撮影なんてしてたら、実際には自分用じゃなくても確実にそれ目的だってバレそうなんですけど。


とりあえず誤魔化す材料として、冒頭健全ショットを見せるべくデジカメを起動させると、夏兄のちょっとぎこちないスマイルショットを無限に見せてみる。
さっき撮ったばかりの写真がこんなにすぐ役立つとは思わなかった。

つい顔色を窺うようにチラチラと視線をさまよわせていた俺は、何故か良い笑顔を作っていく無限をバッチリ目撃してしまいゾワリと鳥肌が立った。


これで誤魔化せたらいいなぁ、とか思ってるんですけど駄目ですか!?




「……おい。」
「………はい…?」



ビクビクしながら返事をした俺に、



「撮り終わったら俺に見せろ。ヤバそうな写真が写ってねぇか確認してやるから。」



…!?!!?
ヤバそうなって、やっぱりバレてる!?





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あきゅろす。
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