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…16。






…あれれ?
俺、何かしたっけ?
おかしいな。


まさか、お前と一緒に頑張るつもりなんかねぇよ!とか思われた?
それとも、んな面倒な事、いちいち頑張れるか!とか?



しわを寄せたままジッと俺を見つめる朝比奈に冷や汗を流していると、突然ガシッと肩を掴まれ引き寄せられた。

あ、俺じゃなくて朝比奈が。




「無限先生?」
「チッ、…何すんだ。放せよ。」



肩を組んでニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる無限と、それを心底嫌そうに顔を歪める朝比奈。



こう並んでみると、やっぱり親戚。
何となく顔の作りが似てる気がする。
物凄くどうでもいいけど、そういえば初めて朝比奈に会った時、誰かに似てる気がしたのは無限だったんだな。


数pの差だけど、僅かに高い位置にある朝比奈の肩に手を置く無限は、朝比奈の耳元に唇を寄せると、俺にも聞こえる位の音量で呟いた。



「…本当、あれだよな。
お前って、昔から照れると直ぐ顰めっ面になるよなぁ。」

「…ってめぇ…!」



肩に置かれていた手を振り払って、今にも殴りかかりそうな朝比奈をひらりと躱す無限は何だかとっても楽しそう。



…本当、仲良いな。



昔から知ってるからなのか、俺といる時よりもリラックスして見える無限は、朝比奈をからかいながらも心なしか優しい表情を浮かべている気がする。




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あきゅろす。
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