…2。
…いや、まあそこそこに成績はいいと思ってたよ?
なんせ生物は満点だったんだし。
でもまさか。
十位以内どころか一位を取っちゃうってどうなのよ、朝比奈!
「…ありえない…」
まだ、生徒が登校してくる前の掲示板で、たった今学年主任に頼まれて自分で貼り出した順位表が、これほど衝撃的なものだとは思わなかった。
本当、マジで。
ほら、一応さ約束の手前、今までの朝比奈の成績を調べたりしたんだよ。
うまい事無限から貰ったファイルに、今までの成績も載ってた事だし。やっぱり気になるしね。
そしたら、だいたいいつも学年で三十位前後をキープしていた朝比奈には、きっと十位以内なんて無理だろうなんて高をくくっていたんだ。
それが何?一位って!
どんな夢?え?ドッキリ!?
思わず二度見しちゃったじゃん!
しばらく掲示板の前で放心していた俺は、たまたま通りかかった無限の一言で我に返った。
「お。…なんだ夕陽のやつ。本気でも出したか?」
…え?なんですか?本気って。
思わず無限をガン見すると、サラリととんでもない事を暴露した。
「アイツ帰国子女だし、あっちじゃ何年かスキップしてるからな。」
…スキップ?
片足で2回ずつ、交互に軽く跳びはねながら進む…あれですか?
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