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…20。





…えぇ?そんなに驚くところ?



そりゃあ、夏兄と俺はあまり似ていない。なんせ従兄だし。
唯一似てるところと言えば、実年齢より若く見られがちってとこぐらいだ。



…どうせ、夏兄は綺麗系で俺は平凡だよ。


そう心の中で悪態をつけば、朝比奈が「なる程な、どうりで…」とか、ちょっと意味深な事を呟いた。



「?」


…え?何がなる程?



朝比奈の言葉に首を傾げると、朝比奈はくるりと俺に背を向けて。



「じゃ、先に行ってるから。」


…えぇー!そこは教えてよ!気になるじゃん!



訊ねる前にそう言って準備室へ向かう朝比奈を見送りながら、頭の中でさっきの言葉の意味を考えた。


何が「なる程」?何が「どうりで」?


でも勿論分かるわけもなくて…。



「はぁ…」



何だか最近考える事が多くて、うまく頭が回らない。
やっと終わったテスト問題作成に膝掛けの事とかさっきの言葉とか。



「…………。
…後で訊けばいいか。」



色々面倒くさくなって、さっさと昼食にありつくべく、資料を片付ける為に部屋の中へ入っていった。


とりあえず、目先の事から始めよう。うん、そうしよう。







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