…14。
「うーん…」
しばらく考え込んでいたが、どうにも答えは見つかりそうにない。
だんだん面倒になってきて、ふぅと息を吐くと、考えるのを止めることにした。
…だって、分かんないもんは分かんないし。
流しにコップを置いて水洗いすると、時計を見たがまだお昼にはちょっと時間がある。
…片付けようかな。
眠ったおかげでさっきよりはだいぶ調子が良くなったし、いつまでも資料達に机の上に占拠されているのも気にくわない。
…でも、資料室遠いんだよなぁ。
遠いといってもこの校舎の四階だけど、何度かに分けて持ち込んだ資料は結構な量がある。
最低二回は階段の上り下りをしなきゃとか、ちょっとキツい。
「…仕方ない、やるか。」
気合いを入れようと声に出すと、手頃な段ボールに資料を詰め込んで持ち上げた。
◇ ◇ ◇
「…くっ、重、い…!」
出来るだけ早く終わらせようとしたのが悪かった。
一枚なら軽い紙も段ボール箱いっぱいなら重いのなんて当たり前で、詰め込み過ぎた資料に悪戦苦闘しながら階段を上っていく。
やっと三階まで登りきり、はぁはぁと肩で息を吐く俺は、段ボールを床に落とすと座り込んで溜め息を吐いた。
…キツい。
お金持ちなんだからエレベーターでも設置してくれたって罰が当たらないと思う。
まあ、エレベーターが設置してある高校とか、ちょっとイラってきそうだけどさ。
既にぷるぷるしている足と腕に日頃の運動不足が目に見えるようだ。
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