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…12。





「美味しそうだね。」


…うん、消化によさそう。



「でもこんなに食べられないかも。」



なんていうか、流石食べ盛りの男子校生って感じのボリューム。
三色おにぎり弁当は少し大きめの卵ぐらいのが6つも入ってるし、サラダだって2〜3人でつっつくくらいの量がある。




「生徒達はグループで回ることになってるからね。」



みんなで分けて食べる用に作られてあるんだよ、と教えてくれる夏兄は天然なのかのほほんと笑っていた。



「…えっと、じゃあ夏兄も一緒に食べない?」



筍やわらびを後回しにしたとしても、ここのところ寝不足だなんだで食欲の落ちた自分一人では食べきれないだろう。

遠慮がちに夏兄を誘ってみると、申し訳なさそうに断られた。




「…ごめん、これからちょっと出なきゃならなくて、もう時間がないんだ。」

「そうなんだ。大変だね。」




時計を気にする夏兄に気を使わせまいと笑顔を作ると、夏兄は「ごめんね?」ともう一度謝った後、おどけたようにこう言った。



「一応一緒に食べようと思ってたんだよ?でも翔、気持ちよさそうに寝てたから。」



…え?
寝てた?って事は、



「もしかしてさっきも来てくれたの?」



なんだ、じゃあ頭を撫でてくれたのも膝掛けを掛けてくれたのも夏兄?
それはそれで恥ずかしいけど、夏兄ならそれも半減だ。







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あきゅろす。
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