…24。
「ありません。…ブラック苦手なんで。」
飲めなくはないけど、ブラックを飲むならちゃんとドリップしたのじゃなきゃ嫌な派。
どうでもいいけどさ。
「ああ、そんな感じする…。苦いのとかあんまり好きじゃなさそう。」
「だよなー?翔汰先生は、職員室でも砂糖とミルクたっぷりカフェオレだもんなー。」
「…うん。似合うな。」
「童顔だし?」
「なんか猫舌なイメージある。」
「こねこちゃーん。て?」
「……」
…ちょっと朝比奈はともかく無限のはほとんど悪口だよね!
間にうまい具合に入れてるけど誤魔化されないから。
悪意しか感じないから。
もう本当イヤだ。
「…で、何の用で来たんですか?」
とりあえず、さっさと帰ってもらおうと漸く本題を訊ねてみた。
あからさまに不機嫌を強調した俺の問いに無限と朝比奈が同時に俺を見たが、無限(限定)の所為で口調がキツくなってしまったが致し方ないだろう。
「何の用って…夕陽はなんでここにいんの?」
のんびりと缶コーヒーを飲みながら人事みたいに朝比奈に訊ねた無限に「お前もだ!」と内心叫んでみた。
この俺様め!
「あ?…俺はあれだ…、翔汰と約束があんだよ。」
無限の問いに言葉を濁しながら約束と言う朝比奈は、何故か目が泳いでる。
てか、約束ってなんだ?
したか?約束なんて。
それより何より、翔汰って呼び捨ては決定なんですか?
先生という名称はどこに消えた!
「何?なんの約束?」
無限も気になったらしく興味津々とばかりに聞き出そうとしたが、朝比奈はこれ以上言うつもりは無いらしい。
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