『地球[ちたま]☆防衛隊』
2☆2
「司令!」
ニヤッと何とも意地の悪そうな顔で振り向くと
「よく来たな。」
と司令が言った。
そこは迷路みたいな図書館の一角。
司令専用のスペース。
本棚で囲まれた中に小さいテーブルにイスがあるだけの何とも質素な場所だったが、子どものオレたちには充分、『秘密基地』だった。
赤「当たり前だよ!」
緑「…用事って何ですか?」
青「これから花ちゃんとデートだったのに…。」
黄「…この間、祐未ちゃんとしてなかった?」
みんなバラバラ。
でも、これが楽しかった。
ゴッホン!
もっともらしい咳払いの後に司令が取り出したのは、ナイロン袋だった。
「何?それ。」
同じような袋が5つ。
司令は、また意地の悪そうな顔で笑うと一人ずつ名前を呼んだ。
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