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『地球[ちたま]☆防衛隊』
1☆2


アカネは優しい。
まさに理想そのもの。


だけど…。

「朱音。」


撫でていた手を離して、ぱぁあっと目を輝かせると、

「また後でね?」

小走りで離れて行く後ろ姿を見送った。


(ちぇ!…気持ち良かったのに。)



アカネの向かった先にいるのは、アイツ。
悪の大魔王、ヤマモトカイリ!!


2、3ヵ月前に突然現れて、オレからアカネを取り上げたんだ。


下僕であるユズの話によると、どうやら“カレシ”というものらしい。

アイツといる時のアカネは嬉しそうで…物凄く気に食わない!!


楽しげに話す二人に向かって勢いよく駆け寄ると、思いっっきりアイツのスネを蹴り上げてやった。


「っ!!」




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