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『地球[ちたま]☆防衛隊』
3☆1


作戦会議が終わると、早速アカネにTシャツを見せることにした。


「アカネ〜!」

(あれ?)

いつもの受付にアカネがいない。


「アカネは?」

代わりに受付に座っているカスミに聞くと、返却された本を戻しにいったと言われた。


(…ったく。どこだよ。早く見せたかったのに)


館内は入り組んでいて、なかなか見付からない。


ドサッ!バサバサ…


何かが崩れるような音がして行ってみた。


「アカ…」


姿を見つけ、名前を呼ぼうとしたが思わぬものを目撃してしまった。

(な、に…?)



オレが見てしまったのは、本棚の裏で抱き合っている、アカネとヤマモトだった。

咄嗟に隠れるとそっと覗き込んだ。

確かに抱き合っている。

(くそ!何やってんだよ!)
そこに出て行くのは嫌だった。…だけど、そのままくっつかせているのはもっと嫌だ!!


「アカネ〜!どこぉ!?」


わざとらしく大きな声を出すとパッと二人は離れて本を拾い出した。


「…どうしたの?勇気!」

赤くなりながら本を拾うアカネが嫌だった。


取り繕う様にヤマモトが何か言ってる。

「…ごめんね?俺の牲で落しちゃって。」


(わざとらしい!どうせエッチな事しようとしてたんだろ!バァーカ!!)


ヤマモトに腹が立って仕方ない。


「…何でもないや。」

そっぽを向くと歩き出した。


…胸がもやもやした。
何なんだよ。この感じ。




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