『地球[ちたま]☆防衛隊』
1☆3
(へん!ざまぁみろ!!)
「! コラー!勇気ぃ!」
「ヤベッ。」
一目散で逃げ出すと、アカネはオレを追いかけず、しゃがみ込んだアイツの心配をしている。
(…何だよ。)
「大丈夫?」
(そこにいるのはオレのハズだろ?)
「…だ、大丈夫…。」
少し涙を浮かべながら苦笑いをしているアイツに、アカネは付きっきりだ。
(もう1、2発おみまいしてやろうか!?)
「後でちゃんと謝らせるから。」
(誰が謝るか!)
それだけは、いくらアカネの頼みでも聞くわけにはいかない!
「…別にいいよ。大好きなお姉ちゃんが盗られた気がして気に食わないんだろ?」
(!知ったような口を聞くな!ヤマモトの分際で!)
心の中で悪態を付けたが全くその通りだ。
それが尚の事腹立しい!
唇を噛み締めると、館内を出た。
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