『地球[ちたま]☆防衛隊』
3☆2
次の日。
いつも様に図書館に向かっていた。
昨日の事は、きっと転びそうになったところを助けたとか何とか…そんなところだ!
そう、思い込む事にした。
「こんちは〜。」
図書館に入ると、アカネがヤマモトと一緒にいた…。
(…テンション下がるぅ。)
大きな溜め息を吐いたが、アカネはオレに気付かない。
(うぅぅっもう!!)
また蹴り上げてやろうと近付くと、二人の会話が聞こえてきた。
「…式場は?」
「ほら。去年に経ったばかりの白いとこ。」
「あぁ!あそこ?綺麗だよね。」
「うん。予約でいっぱいらしいよ?」
(何の話だ?式場?)
「ウエディングドレスかぁ〜。…すっごい楽しみ!」
(ウエディングドレスぅ!?…まさか。)
「アカネ!」
たまらなくなって声をかけた。
「あ。おはよう。勇気。」
挨拶されたが、オレの頭の中はさっきの話でいっぱいだった。
(ウエディングドレスってなんだよ…。)
「…結婚するのか…?」
(こいつと?)
呟く様に問い掛けると、凄く嬉しそうにうなずかれた。
「うん。今度の日曜日!」
!!!!
凄い衝撃を受けた。
(今度の日曜日?何行ってんだよ!)
「…信じらんねぇ。
結婚とかって、そんなに簡単に決めていいのかよ。」
「勇気?」
「っ!アカネなんて!大っっ嫌いだぁ!!!」
図書館から飛び出すと、無我夢中で走った。
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