『地球[ちたま]☆防衛隊』
2☆4
「…あのぉ。そろそろいい?」
毎度毎度で見飽きてしまったミニ劇場が終わると、遠慮がちに司令が口を開いた。
「ゴホン!それでは、ピンク。柚子隊員。」
「………はい。」
「これで全員に行き渡ったな…。」
『開けてみな』の声で一斉に袋を開けると、中にはそれぞれのカラーのTシャツが入っていた。
「すっげー!」
オレのは真っ赤なTシャツ。真ん中に“根性”の二文字が書かれている。
「こんなのわざわざ書かなくても分かってるのに。」
ヒョウゴの青いTシャツには“華麗”。
「……。」
タクミはTシャツの“冷徹”の文字に黙ったままだ。
「へへ。」
ヒロシは“頭脳”と書かれてたTシャツがまんざらではなさそう。
「…これって、どこに行ったら売ってるんですか?」
“下僕”と書かれたピンクのTシャツを見ながらユズが溜め息を吐いた。
「どうだ!カッコいいだろ!」
自慢気に胸を張る司令に対する感想は人それぞれだ。
だけど、みんなそれなりに気に入っている様だ。(ユズをのぞく。)
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