『pinch or chance?』
★1
俺は、本堂稚葉(わかば)が好きだ!
自信を持って言える。
ただ、度胸が足りないだけで…。
今日も俺は、彼女の後頭部を見ながら、話しかけるチャンスを伺っている。
いつかこの想いが伝わる様に…。
「…お前さ。それじゃ、一生伝わんないよ?」
呆れ顔の山田が言った。
「本気で言う気あんの?」
当たり前だろ!
ムキになるのは図星だからだ。
願わくば、気付いてくれないかなぁ…。
なんて、都合の良いことを考えてる時点でもうダメだ…。
分かってる!
そこで俺は一大決意をした!
ついに俺は、彼女の家に行ってみることにしたのだ。
今まで何度か家の前まで行ってはみたが、入ることはできなかった…。
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