『pinch or chance?』
★9
「クッ!」
なぜ、よりによってこのジャンルなんだ!
「…おじいちゃんと趣味が合いそうだね。」
が、がーん!
とてつもない爆撃、キタ――!!
大打撃だ……。
「それじゃ、私用事があるから。」
さっさと行ってしまった。
カムバック…!稚葉ちゃん!
・
・
・
気が付いたら自分の部屋だった。
どうやって帰ってきたのか覚えていない…。
…どうしよう。完全に間違った認識をされた。
学校でどんな顔をして会えばいいんだ!
そこまで考えてから気付いた。
稚葉ちゃんが俺の名前を覚えててくれた!?これって、凄くねぇ?
青木くん…青木くん…
あ・お・き・くん
ちょっと反芻してみた。若干誇張はあるが…。
机の上を見てみた。
あの本がある…。
そのまま持って来てしまった。
返しに行かなくては…。
!これはチャンスだ!このままお近付きになれるかもしれない!!
明日は土曜日。上手く行けばまた稚葉ちゃんに会えるかもしれない!
何か忘れている気もしたが、まあ、いい。ウキウキしながら本を抱き締めた。
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