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『揚羽蝶』
七/六

翌日、先生がやってきた。

「…揚羽を、お願いします。」

深く頭を下げる僕を見て、先生はしっかりと頷いた。


別れ際に、揚羽が言った。

「…私ね、世の中なんて、みんな汚いものだと思ってた。」

そう言うと、君は笑ったんだ。

「私に綺麗なものを見せてくれてありがとう。」


「綺麗なものをもらったのは、僕の方だよ。」


また会おう。いつか…。
終へ

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あきゅろす。
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