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リアルダウト〜本編〜
その壱っ! ここはどこっ?!私は・・・じゃないや貴方は誰!?2

◆◇◆◇◆◇◆
 腕を引かれ連れて行かれた先にあったのは、結構大き目の、ビルのような建物。
 
ここはどこ・・・?と思う暇もなく、もう痛みにも慣れてしまった手をぐいぐいと引っ張られ中に入る俺。

 ああ。やはり俺は押しに弱いです・・・。兄ちゃん

「ほら着いた。入って入って!」

焔さんがそう促し、俺は大きな扉の中に入る。その中は・・・

 とても豪華な、お屋敷でした。


「ここが私たちの家だ。」

「えぇぇ!!こ、こんな豪華な?!」

「ここではこれが普通だ。」

葵さんは平然と答える。そんな・・・。

あ、あはは。これきっと夢だ・・・。
 ん・・・?そうか、夢って選択儀がまだ残っていたか!そうだよ!これはきっと夢なんだ。
そう思うと安心してきて、急に脱力する。

「それじゃぁ、説明してやるから。聞け。」

「いや。その必要はないですよ。どうせこれ、夢だから。いやだなぁ。おれ。庭で寝ちゃうなんて。」
俺はヘラッ!っと笑いながらそういった。するとそんな俺をあざ笑うかのように

「お前馬鹿か?」
と葵さんは言いました。

「そ、そんなことないもん!何でそんな事言うの?」

「こんな現実的な夢があるか。」
そう言って葵さんは、焔さんの頭をどっから取り出したのかハリセンで、

スッパァァァァァン!!!

と、大きな心地いいおとをさせて叩いた。な、何で?

「いってぇぇぇ!!何すんだこの葵!!」

「ほら、痛いそうだ。お前もやって欲しいか?裕樹」

「い、いい!結構です!」

「そうか」

 こ、こんな怖い人なんだ!この人きっと兄ちゃんと同じタイプの人だ!
 でも、痛いとなると夢じゃない・・・?

でも、こんなことが現実に・・・。

いや、なくはない!だって、地球があるんだからほかの
星に人間がいてもおかしくないじゃん!そうだよ!

「あの、じゃぁ、教えてもらってもいいですか?
 何で俺がここにいるのか」
「ああ。そのつもりだ。」
おれは、覚悟を決めて、聞くことにした。

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