リアルダウト〜本編〜
その四っ!!!!やさしい人を見つけたよ2
「わん!」
してるし!お座り!!なんで?!
「はっ!ち、ちくしょ、また俺はっ!この蒼野郎!!俺が犬なの知ってるくせに!こんなことすんなっていつも言ってんだろ!!このクソアオ!!」
そう言って叫ぶ渚君。は?犬?何言ってるの?人間じゃん。
渚君を見ると、葵にぃをギィィィイイッ!とにらんでる。わ・・・。葵にぃ普通に流してるや・・・。すごい!尊敬するな・・・。
「うるさい・・・。黙れ。踏み潰すぞ」
葵にぃはそう言ってまた、どこから出したのかわかんないハリセンで渚君の頭を・・・。
グッシャァァッァヵァァァァン!!
とたたいた。え!?なんでハリセンでグシャって音がするの?!っていうか「ヵ」てゆう音とは何?!
「ぎゃんっ!」
そう言って頭を抑える渚君・・・。
あれぇぇっっっっっ!!?
渚君の頭に・・・
頭に・・・!!
犬の耳がっ!!
な、えぇ?!ま、ちょ・・・。えぇぇ?!
「な、なに?!犬?ホントに犬?え、ちょ。え?!」
「おーぅい!うっきー・・・。おちつけぇぃ!
・・・・ふゥー・・・」
俺があわてて目をこすったり、ほっぺをつねったり、あたふたしたりしてたら、なっちーが俺の頭をペチペチして、俺の耳に思い切り息を吹っかけてそういった。
「みにゃぁぁ!!な、なななっちー!!やめてよもー!!俺くすぐりとかそういうのダメなんだからさー!!」
「あーはいはい^〇^/分かった分かった。落ち着いて落ち着いて。」
そう言って俺をなだめるけど、ホントにダメなものはダメなんだもん!!
って・・・そんな問題じゃない!!
耳!耳は!!?
「ほっちゃ・・・!あの、あの渚君の耳何なの!?」
俺はあまりにびっくりして、普段なら葵にぃに聞くところをほっちゃんに聞いてしまった。
こういうときほっちゃんは何も教えてくんないんだよ!
「裕樹・・・。それは俺からはいえねェな・・・」
ほら!・・・って、え?
なんで?ほっちゃんからはいえないって・・・。
俺が不思議に首をかしげると、俺の頭に手を載せて、ちょっと困った顔をして笑ったほっちゃんは
「本人から、聞いてくれ」
こういって俺を押し出した。
おれの目の前には、突然とびだしてきた俺を怪訝そうに睨む渚君が・・・。
身長差・・・・・1歳差にして約30cm・・・。
「はわっ!はわわ・・・。えとっ・・・。えっと!俺、裕樹って、言います!
今日、新しく劇団に入りました・・・!
劇団名は兎良、です!
えっと、渚さんの同室になることになりました。
んと、そのえっと・・・。
よろ、よろしくお願いしますぅ・・?」
最後が疑問文になっちゃったけど、俺は精一杯言い切って頭を下げる。
ほんの少しだけ顔を上げ、目だけで渚さんを見る。
え・・・。
なんかすごい目を見開いてるんだけど・・・。
なに?!
「顔上げろ!!!そんな風にいわれんのは慣れてねぇから……」
そういってプイッと顔を背け、腕を組み横目で俺を見る渚さん・・・。
「んなに畏まる必要はねぇだろ!!逆に接しにくくなるだろうが!!つか、お前いくつだ?」
顔を背けたまんま俺に問うてくる渚さん。
「12歳・・・です」
「ですはいらねぇ!!」
「うぁゎ!はい!!」
「はいじゃねぇ!!って12歳なら俺と1歳差じゃねぇか・・・。みえねぇな!!チビィだからかぁ?!]
そう言って俺のほうに顔を向け、じろじろと俺のほうをみる渚さん。
あれ・・・?もう耳がない・・・。
「ん〜?うっきー・・・ここが君の部屋だから、とりあえず入ってー!!ってゆーかぁ・・・
後は全部渚っちにせつめーしてもらってー!!」
そう言って葵にぃとほっちゃんをつれどっかに行ってしまった・・。えぇっ!ちょ一人にしないでよぉぉ!!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!