[携帯モード] [URL送信]

リアルダウト〜本編〜
その四っ!!!!?やさしい人を見つけたよ1

「さぁさぁ!!次は兎良ちゃんと同部屋になる渚っちの部屋だよぉん!!」

あの後すぐに司さんとは別れ、別の部屋に向かっている。それがあの、俺の同室の渚君だって。楽しみだなぁ・・・。だって、自分とこれから結構長い時間一緒の部屋にいる人と会うんだもん。どんな人なんだろう。
んー。案外髪の毛長かったり、
もしくは、スキンヘッドっ?
不良っていってたからなぁ・・・。
モヒカンとかリーゼント・・・。

でも俺ホントにそう言う髪型の人見たことないな・・・。

兄ちゃんはあるって言ってたけど、俺もみてみたいなぁ。


「どうしたぁ?兎良ぁ?さっきから難し〜い顔してんな?」

そんなしょうもないことを考えてたら、ほっちゃんが心配そうに声をかけてきて、俺はあわてて首を振る。いやさ、だってリーゼントについて考えましたなんていえなくない?
ってゆうか、何で俺そんなこと考えていたんだろ・・・。


「なんでもない!ごめんね、ちょっと考え事。」

「そうか?ならいいぜ。」


そう言ってほっちゃんのほうから顔をずらし、前を向いた。


すると、奥のほうに 『海羅』と書かれた扉があった。

あれ?なんだろあれ。なんて読むのかな・・・。「うみら」?「かいら」?

あぅ・・・わかんない・・・。



「ねぇねぇ・・」


「はーいーはーい!!渚っちの部屋に着きましたよ!!」


え?じゃぁあの海羅の扉が?



「ここだよ?」


「そうなんだ・・・」


「どうした?」

俺が、不良と言うイメージに海羅なんて会わないなーと思っていたら、今度は葵にぃが、俺の顔を覗き込んでいた。



「ううん、別に?」


俺は「ダイジョーブ」の意味を込めて笑いかける。葵にぃはほんの少し微笑んで俺から視線をはずした。


「んぉー!渚っちー!!いるー?」

そう言ってどんどんっ!扉をたたくなっち。
わ・・・そんなに強く叩いたら迷惑に・・・。

「うっせぇぇぇ!!!ぁんだよおぉおお!!!このクソ団長!!死ね!!死に曝せ!!この星外生物!!!!」



こっちのほうがうるさいぃ!!
なに?!なんなの!もう耳痛いよ!!

ていうかせーがいせーぶつってなに?!

俺はもろもろにびっくりしてたまたま前にいたほっちゃんの後ろに隠れ、顔だけを出し、渚君を見る。

渚さんは、とても薄い青の髪・・・もうむしろ銀に見えるくらい薄い青の髪に、赤い目の人だった。十三歳って聞いてたのに・・。絶対に見えない!!イやむしろあれだよ、十八歳って言っても納得できると思うよ!!
ほんの少したれ目気味な感じなのに、何であんなに目つき悪いの?!肌の色は健康そうなで、日焼けもいい感じだ。これでもかっ!って言うほど眉間にしわがよっていて、確かにこれは不良っぽいかもな・・・。

て・・・。


え!?


なに?!何でにらんでんの?!こ、怖いよ!!

俺は、その渚さんにギンッと効果音がつきそうなほどにらまれ、ビクッと震え、ほっちゃんのうしろに完全に隠れる。

なんで?!何で俺がにらまれなきゃいけないの?!

あ、あれか!!新入りには焼き入れたらぁぁ・・・!!っていうあれか?!そ、そんな二世代くらい前の不良みたいな・・・!


↓渚
(な、なんだあいつ・・・っ!完全にウサギじゃねえヵ・・・。くそ、可愛い。撫でたい撫でたい・・・!!怯える仕草とかまんまウサギだろ!!あーあー!!そういえば最近小動物触ってねぇぇ!!!(←大の小動物好き。小動物っぽいヤツは撫でたくなってしまう症候群。))

なんかめっちゃ目ぇ見開いてにらんでるよぉ・・・!

なに・・・?もうホント何?


「こら!渚。裕樹をにらむな。下がれ、お座りだ!!」

そんな俺を見かねてか葵にぃが渚君に言う。
えっでも・・・お座りって。

イヌかよ!

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!