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【クロス・オーバー・ポイント】
『メディカルセンター』14 (完) R-18 一応完結・意地悪X×受A(汗)有ます

僕自身の治癒魔法だけじゃない、僕自身がダメージを負ってしまう緊急事態に備えて
事前に文化局内の色々なモノから、少しづつ余剰分の生体エネルギーを分けてもらって、備蓄している日常的に
それを特化して解放暴発させていると、プライベートエリアは、完全に緑に覆われてしまう
さながら、密林の奥に忘れられた古代遺跡の様な様相になってしまうのだ
治療に専念する為、何時もより強固になる結界を、僕の許可無しに飛び越えられる者は誰も居ない…特異体質のゾッド以外はね

表面上の手傷は酷かったけれど、内側はあまり損傷していないからね
今回の【お籠もり】はそう長期間にはならないだろう、大怪我をした事実はともかく
ゴレーム達の手厚いアシストを受けなが ら、久しぶりに気を抜いてゆっくりする時間も悪くは無い
エナジーに満ちた大気と、結界内の力の有る大樹達が、僕の為に起こしてくれる気持の良いそよ風を全身に浴びたくて
窓辺に移動してもらった、お気に入りの安楽椅子の上で、ウトウトしてしていると、聞き慣れた足音が近づいて来るのを感じる

「調子はどうだゼノン?何か欲しいモノはあるか?」

欲しいモノも何も、既に両手に抱えきれない程の大荷物を持ち込んできたゾッドは
尻尾をわさわさと振りながら、ぶっきらぼうに僕に尋ねる
ソレ等の包装用紙に刻印されたロゴや、模様を見れば、見慣れたモノばかりだ
文化局に届いた魔女達の見舞い品を、結界内に入れない局員達に、押しつけられた様だね

まぁ…土属性の僕が、高度な治癒魔法を使えるのは、みんな知っているからね

マグワート・ネトル・ラズベリーリーフ・イエロードックルート・ルイボス…
大半は負傷者に優しいハーブやら、アロマ、刺激物の少ないお菓子が殆どで
療養中に夢中になりすぎない、軽い読み物やゲームなども有る様だ
その中にカリティの差し入れを見つけて、僕は目を細める

アンティーク調の茶色の薬瓶に詰め込まれたカプセルは、彼女特製の造血剤
他の細々とした瓶に分けられた錠剤は、ソレの効き目をアシストするサプリメント
添えられた、処方箋と手短なメッセージカードのクセのある字
毒使いとして薬品の開発者として、お互いの肉体を献体として使用していた間柄故に
老師が亡くなられた今、ヨカナーンを除けば、誰よりも詳しい僕のカルテを持っているのは彼女だからね
直接に診察無しでも、安心して服用出来るのは、今のところ彼女の薬剤だけだろうね、ありがたく使わせてもらうよ
ご機嫌伺いの挨拶に行けるのは、少し先になりそうだけど…

ぼんやりとそんな事を考えている僕の耳に、遠くから小さなノックの音が聞こえる

「………ゾッド、今来てもらったばかりなのに、悪いんだけど
カリティの店にお遣いを頼まれてくれるかな?連絡したい事があるんだけど…
治癒魔法を暴発させすぎて、端末の内部にまでコケと菌類が侵入してしまってね
上手く外と連絡が、取れなくなっちゃったんだけど、頼まれてくれるかい?」

緊急事態じゃなくても、他よ り湿度が高めで、植物に溢れている僕のエリアだ
機械類に対するソレ等の対策は万全なモノで、我ながら無理のある『嘘』だとは思うのだが
僕を疑う事の少ないゾッドは、二つ返事で「構わない」と答えると
直ぐ側の適当なソファに腰掛けて、僕が手紙を書き終わるのを待っている
ゼノンは慌てて師匠宛の手紙をしたためる、贈ってもらった薬品の返礼と
とりとめも無い世間話の様な連絡、そしてゾッドの足止めを依頼する旨を…
封蝋を施した便箋をそのままゾッドに渡せば、彼は直ぐさま腰を上げて部屋を出て行った
「どうせダウンタウンまで行くなら、俺も適当な本でも見繕ってきてやるよ」と、明るく言いながら

その広い背中を見送り、彼の気配が完全に文化局の敷地から離 れた事を、何度も確認してから
その場に残されたゼノンは、ポツリと呟くと、彼の結界にアクセスを掛ける相手に返事をする

「………もう入ってきていいよ、今、ゾッドはお遣いに出したからね…」

何も無かった壁に、瞬時に僕が開いたゲートの魔方陣が出現するのだが
その向こう側から感じる魔力波動に、結界内の植物達は震え、敵意を剥き出しに威嚇する
ソレも仕方が無いだろうね、彼等は僕の手傷に残る気配に敏感だから
ある程度は顔見知りでも、僕を傷付けた相手を、この治療用防護結界の中に入れたくないのだろう
ザワザワと落ち着きのなくなる彼等に、「もう大丈夫だから…」と僕が宥めている間に
その中心に紅蓮の炎が集まり、見慣れた長身の悪魔がストンと床に降りた
髪の色は既に漆黒に戻り、流石に気まずいのか、うつむき加減の額に三つ目は出ていない
閣下の唄で眠らせたのだろうね、邪眼は既に休眠状態になっているみたいだけど、

そのワリには…魔力波動が少しばかり妙な感じだ

「随分とお早い御帰還だねぇ…前線の様子はどうなっているのかな?」

チクリと投げかける僕の嫌味に、ようやくエースは顔を上げてコチラを見るが
その目はやはりバツが悪そうで、ほんの少しだけ怯えを含んでいるのが解りやすい

「………先に詫びを入れに来ただけだ、直ぐに戻らなきゃならない、またお前には迷惑を掛けた………悪かった」

謝罪の態度としては、まだまだ偉そうなんじゃない?とは思うけど
暴走時と違って、えらくしおらしくなったモ ノだ、コレも何時もの事だけれど
足取りも重くコチラ近づいて来る彼を、僕も椅子に座ったままジッと見上げる
何時もの威圧感や精彩さは、完全にナリを潜めているのが、妙に可笑しく感じるのだが
ソレを顔に出す事も、口にする事も無いけどね

あの時の無茶な【お仕置き】が、今でも相当に堪えているのだろうね

古くからの友としては対等に付き合ってはいるけれど、主治医と患者としては違う
特に暴走事故の処理と、邪眼の抑制治療に関しては特にね

医者の言う事を聴かないワガママな患者は、相応の手酷い目に遭う事は
彼の弱い部分に、徹底的に叩き込んで教え込んであげたからね
こういう時だけは、僕が怖くて仕方が無いのだろう?
例え黒髪のエースの方であっても、 彼の方が魔力レベルが高くてもね

下手に対応を間違えれば、僕に何をサれるか解ったモノでは無いからねぇ

まぁ…一部の者が認識するだけで、他者が知るよしも無い、エースの弱気な部分は可愛らしくはあるのだけどね

※※※※※※※※※※※※※※

僕が来る前に、散々中に出されてるんでしょ?じゃあ…もう一度解してあげる必要も無いよね?

無防備な胸元を舐め上げながら、後ろに回した指で彼の弱い部分をなぞり確認した時
精一杯の虚勢を張りながらも、小さく震えていたエースが、何だか少し可愛いね

確かにヒクつき、彼の愛魔のソレで濡れてはいるけど、ちょっと放置しすぎたよね
ましてや…信用出来ない相手、内側を弄られようとしているのだから
恐怖感から余計に縮こまってしまうのは、仕方の無い事だよ、怖くて当然だもの

正確には黒髪の彼がヤったワケではないけど、赤髪が僕にシたレベルの事はサれると思っているのかな?
されるであろう理不尽な扱いと痛みに怯える、その表情だけでは物足りなくてね…

嫌がる彼のプライドを逆撫でして、羞恥心をさらに煽ってやりたくなった僕は
彼を吊し上げる鎖の滑車を、ギリギリと調節してあげる、もっと僕好みの淫らな格好になる様に
最初こそは反抗的な目でコチラを睨んでいたけど、ソレもすぐに出来なくなってしまう、こんな姿は流石に誰にも見せられないよね
多少は遊びの有った両手首は高い位置で纏めてしまったから、もう自分の手で鎖に縋り付く事も出来ない上に
膝を完全に吊仕上げられ、両脚を広げられた、こんなはしたない格好じゃね、剥き出しのソコを隠す事も出来ないでしょ?
ただ覗き込まれるのも、恥ずかしくて堪らないのだろう、
背ける顔と項が、じっとりと汗をかき薄くピンクに染まってるのが良い眺めだね

残念だね…ココが魔女の館の僕の部屋なら、2名きりなら…
このまま前にも後ろにも、店で販売している倍の濃度の特製媚薬をたっぷり仕込んだ上で
悶え苦しみ、喘ぐ様をじっくり視姦する所なんだけど…自分から欲しいと泣き喚くまで
おかしくなる寸前まで放置して、聞き分けが良くなってから、グチャグチャになるまで抱いてあげてもいいんだけど…

今はもっと別のシチュエーションが楽しめそうだから、ソレは次回に持ち越してあげるよ………

羞恥心と恐怖感に震え怯える身体をもう一度撫で上げ、少し乱暴に両脚を抱え上げると
狭くなったソコに、僕は自身を宛がい、一気にソレを刺し貫いた
しなる身体に合わせて、ガチャリと大きく鳴る鎖の音と、ぐもった悲鳴が耳に心地が良い
不安定な姿勢を強要され、震えながら拒絶するエースの身体を引き寄せると、更に中を抉り掻き回す

傷付けてしまうようなヘマはしないけど、相当に痛くて息苦しいのだろうね…
ソコは食い千切らんばかりに、僕を締め付けてくるから、正直コチラも痛いくらいだけど…そんな事はどうでもいい
ガチガチに拘束されたまま犯され、喘ぐ姿が堪らなくセクシーだからね

「嬉しい?大好きな彼と同じモノを挿れてもらえて?」
「………ふざけんなっ………」

色気も何もない、苦虫を噛み潰したような返事が返ってくるけど
両脚を抱え込んだままで、内側の前立腺を強く突き上げてあげれば、悪態も徐々に熱を帯びた吐息に変わってゆく…
ふん…そんな切羽詰まった目で、睨み付けても無駄だよ、今は誘っている様にしか見えないよ、もっと酷くして欲しいってね

※※※※※※※※※※※※※※

見せつける様に、デーモンから対価は取ったくせに、何で俺に触れるんだコイツは
しかも…俺が反抗出来ない様に、傍らにアイツを寝かせるなんて最低だ
悲鳴を上げる自由すら奪われ、苦しむ俺の姿を楽しみたいだけじゃないか

今回は完全にコチラに否が有る、デーモンに説教されなくても解っている
いくら邪眼の暴走事故であっても、ココは戦場ではない、法治エリアの王都での事だ
非戦闘員な上に俺自身を治療中だったゼノンと女医師に、理不尽な暴行を加えたのは確かなのだ、
私邸内の内輪揉めで事態を収束は出来ない
二名が正式な手段を踏んで訴えれば、治安部隊に拘束されるのは俺の方だからな

最も鬼の医師達にソノつもりは有る様にも見えず、邪眼治療から降りる気配すら無かったが…
けじめはけじめだ、その分の報いも罰も受けるつもりではあったのだが
こんな悪趣味なやり方には納得出来ない

俺以上に歪んだ性格と、根性の持ち主なんじゃないのか?………学者のくせに

上等じゃないか、サッサと終わらせろよ、デーモンが目を覚まさない内に全部
お前に加えた加虐を、そっくりそのまま俺の身体に刻みつけたらいい
満足するまで嬲ったらいいだろう、腹を切り裂かれても文句は言わねぇよ

みっともない姿勢を強要され、羞恥心で頭が真っ白になりかけながらも
もう濡れているからと、ロクに広げても貰えずに、無理に突っ込まれた時は、流石に息苦しくて息が止まりかけたのだが
そのまま乱暴に扱われ蹂躙されるのかと思えば…そうではない

狭いソコを強引に突き上げながらも、衝動的に肌を切り裂くワケでもなく
性感帯を探る様に表面を移動する指先と唇が、驚く程丁寧で優しく、肌にぴったりと吸い付いてくる

その柔らかな感触に不覚にも背筋がゾワリと震え、一瞬で鳥肌が駆け巡る

何やってんだコイツ…俺に優しくする必要なんて無いだろ…
やめろ…快楽なんて要らない…苦痛だけで充分だ、アイツ以外にヤられるなら

悲鳴以上に、甘ったるい声など聞かせたくない、一言だって漏らしたくない
ゼノンの指先から逃れ様と、何とか弱点から外そうとして、必死に身体をくねらせ藻掻くのだが
完全に吊られてしまっては、ソレも上手くいくはずもない
じっとりと汗をかきながらも、歯を食いしばって耐える俺を見て、笑っている奴の顔は本当に楽しそうで最低だ
抵抗が過ぎれば、まだギシギシと軋む下を強く抉られてしまう
ゼーゼーとせわしない息を吐き、何とか快楽を余所に逃がそうとする俺に、ゼノンは言った

「君の目の前で乱れちゃった、閣下を責める気にはならないでしょ?
余計な出歯亀で、君達の仲を悪くするつもりは無いからねぇ…」

途端に俺に見られたく無いと泣き喚き、絨毯にしがみついていたアイツの姿を思い出してカチンと来る
勿論デーモンにではなくて、この悪趣味すぎる鬼に対してだ

ふざけんな…絶対に喜ばせてなんかやらない、何をされても声なんか上げてやるもんか
血が滲む程唇を噛みしめてはいるのだが、単純な苦痛よりも快楽は逃がしにくい
解っていても、コレは最後の意地みたいなモノだ、コイツの思い通りになんてさせたくない…

※※※※※※※※※※※※※※

苦しくて辛いかい?可哀想に?大丈夫…最初だけだよ、ちゃんと良くはしてあげるから
僕が君にサれた行為とは、全然意味が違うからね…

自分が喰われかけたからと言って、君の肌を切り裂くなんて、無粋な事はしないよ
その代わり、うんと優しくしてあげるよ…目の前で寝ている閣下の事が、どうでも良くなるくらいにね
恥も外聞も関係無い、イイ声で啼いてよ…泣き喚いてよ、僕を楽しませてくれるでしょう?
出すモノが無くなっても、許してあげるつもりはないからね
じっくりたっぷり可愛がって、サービスしてあげるよ

その上から目線の減らず口が、今後一切利けなくなるまでね

閣下との睦事をソコソコで切り上げたのは、君の為なんだから、もっと僕を感じてよ

嫌がるエースを押さえつけ、無理に開いた身体ではあるけれど
頑なだったソコが、少しずつでも素直に柔らかくなっていくのが、たまらなくイイね…
閣下にシてあげられなかった分も、残らず注ぎ込んであげているから、腹の中はもうタプタプなんだろうね?
突き上げる度に女性のソレの様に、水溶性の卑猥な音がして、足下にもポタポタと名残が滴るのだが

予想通りに反応が固いねぇ…こんな最悪の状況で、僕に嬲られる事にまだ納得出来なくて
喘ぎ声の一つでも出すまいと、無駄な抵抗を続けているセイもあるけど

単純に抱かれる方には、慣れていないんだろうね…抱く方の経験値は星の数でも

ロクに声も上げられないままに、一方的に責め立てられるのはどんな気分だい?
どうせ逆らえないのなら、自尊心なんてかなぐり捨てて、君も楽しんだらいいのにねぇ

「………いい加減に…ッあ…うっあ」

大きな声は何とか噛み殺して、かろうじてやせ我慢はしていても、あまり上手くいってるとは言えないね
どうしても余計な音を立てたく無いのだろう、繋がれているエースは、されるがままで大人しいものだが
それでも拘束の連結部分は、ギシギシと音を立てるので、身じろぎすら出来ないのかい?可哀想にね…

単純な苦痛なら…まだプライドだけで耐えられるかもしれないけれど
快楽の方はそうも行かないよね?快楽主義の魔族であれば尚更に…

でも…相手に我慢されればされる程に、追い詰めたくなるのは君も同じだろうに
いざ受け身に側になると…ソレも忘れてしまうのかな?僕にサれてしまうのはそんなに嫌?
ソレとも意地みたいなモノ?閣下以外の相手に安易に堕ちたくなにのなら、ソレも構わないけど

多少は聞き分けが良くなって来た下を、ゆるゆると突き上げてあげながら
愛撫のついでに、彼の肌を丁寧に触診してゆくのも、ちょっとした時間稼ぎの嫌がらせみたいなモノかな?
どうやら彼の側から努力して、この行為を短縮させるつもりはなさそうだから
体の方だけは素直で、僕の指と唇がその肌を移動する度に、ビクビクと反応しているくせにね…

それに邪眼の精密診察だけでは、他の部分は、充分に触らせてはもらってないからね
閣下のバングルムと、僕のフラゲルムの刺傷の状態も気になっていたからね

こうやって間近で見れば、軍属らしい肉体美だね、戦う為に鍛えられた筋肉の付き方が…
副大魔王家付きの医療班に、適切な処置は受けているのだろう、今回の騒動で負った傷の回復は順調な様だね

でも気になったのはその下、視覚的には見えないけど、その肌の内側に細かく残る古い戦場の傷跡の方だ

確かに火炎悪魔は、自己に対するヒーリングも苦手だからね
同属性の悪魔でも魔力の低い連中なら、癒え切らない細かい傷が残っている事も、特に珍しくないけど…
彼のコレは…もしかして意図的に残しているのかな?深度に関係無いこの不自然な残り方は?
閣下の頸の痣とは違って、精神的なショックによるモノでは無さそうだけど???

………内官で学者の医者の僕から見たら、非効率的な感情だけど
勲章か記念のつもりかい?手強かった敵に、相手に付けられた傷が?
自己顕示の為のモノなのか?ソレとも相手を偲ぶ為のモノなのか?礼儀のつもりだとでも言うのか?
ソレ等にうっすらと残る思念は、魔族の常識とはかけ離れた、繊細で複雑な心理なのが解って、思わず苦笑してしまう

閣下もそうだけど、君も案外ロマンチストなんだねぇ

明確な理由は解らなくとも、声を殺してクスクスと笑う態度が、著しく勘にさわったのだろう
言葉もなくギロリと僕を睨み付けてくるけど、ソレも直ぐに曇ってしまう
意地悪で触ってあげていなかった前を、強く扱き上げてあげたからね

反応を見れば解る、どうやら後ろへの刺激だけでは、まだイけないみたいだからね

前もたっぷり弄ってあげるよ…暫くは誰ともスる必要が無いくらい搾り取ってあげるよ
ついでに、イイ場所にも全部印をつけて置こうか?露出度の低い格好の多い君だから
暫くその下にキスマークが飛び散っていた所で、特に問題はないでしょう?

まぁ…ソレを見た閣下がまた激怒して、手酷く君を抱くかもしれないけどさ

「何なら…後ろダケでもイける様にしてあげようか?その方が色々楽でしょう?」

耳元で囁いてあげるのだが、エースは頸を横に振るばかりで明確な答えは返ってこない
閣下以外の相手に抱かれる嫌悪感と言うよりも、彼に対しての怯えがあるのかな?
それまでは成るべく見ようとしなかった、彼の方をチラリと見る、エースの反応を僕は見逃さなかった

そうだねぇ…勝手にそういう身体になったら、やっぱり閣下が怒るかもしれないねぇ
色情魔神と呼ばれているクセに、受け身の方は不慣れって言うのが、イイんだろうし
僕もこの身体に色々教え込みすぎて、副大魔王に恨まれたくはないからね

程々の所で楽しませてもらうさ、自分の頸を絞めない程度にね

※※※※※※※※※※※※※※

もう吐き出すモノも殆ど無いのだろう、拘束に身体を預けたままのエースの反応は鈍く
ぐったりと項垂れる顔色は酷く悪い、快楽も度が過ぎればただの暴力だからね
それに同じ姿勢で拘束状態にしておくのも、もう潮時かもしれないね

鎖の遊びを緩めてあげながら、そっと床の上に下ろしてあげれば
足腰どころか、全身が痺れて力が入らないのかな?
くったりとその場に崩れ落ちるのが、妙に惨めで可愛らしいねぇ

だけど…まだ終わりじゃない、むしろココからが本番かな?

汚れてしまった床にそのまま押しつけ、組み敷くのも気の毒って事も有るけど
ソレ以上に…弛緩している身体を、イイ位置で固定してあげないとね
カウチに備え付けられていたオットマンを、やはりコチラまで持ってくると
ぐったりとへたり込む彼を引き摺り上げ、腹の下にソレを入れてあげる

俯せの状態で、椅子に縋り付く様な姿勢を取らされたエースは
半分意識混濁を起こしているせいか?僕の意図に気がつかないみたいだね
高い位置で固定されていたから、血液循環の悪くなった腕を下ろしてはあげたけれど
ソレを手早く椅子の脚に固定された時点で、ようやく僕の悪意に気がついたのだろう
必死に逃げ出そうとする彼の肩を、スプリングの上に強く押さえ込むと
グズグズになったソコを再び抉り突き上げる、後ろからしっかりとね

「ひうっ…あああっ…」

不安定な吊り状態とはまた違うからね、さっきまでよりもより奥を、しっかり刺激しているのだろう
弓なりに反り返る背を更に押さえつけると、じっくり探させてもらったイイ場所だけをガツガツと刺激する

悲鳴を上げたいだろうね…でもソレも敵わない、だって…目と鼻の先に閣下が居るから
さっきより断然に近いからねぇ、高さまで合わせてしまったから、嫌だろうねぇ
本当だったら愛魔に抱きつかせるか、その膝にでも頭を預けさせて
そのまま犯してやりたいくらいだったけど、流石にソレはやりすぎだからねぇ

この程度で許してあげたんだけど、ソレでも生きた心地もしなかったかな?

魔力封じの効いた拘束も、赤髪を発動させれば、逃げられるかもしれないけれど
その前にこんな姿を見られたら、憤死も良い所だろうね、彼にとっては
ボロボロと泣きながら喘ぐ姿が、また堪らなく良くて、切り取られた角の付け根さえもドクリと脈打つ

「……うぁああっっ…やめっ…もうっもう勘弁してくれっっ」

堪らず呻く彼の声とその泣き顔も、想像以上に良かったからねぇ
オットマンの外張りに喰らいつてでも、何とか声を殺そうと足掻く彼の髪を引き掴むと、無慈悲にひっぱり上げてしまう
ソレでも頭を振り乱し、抵抗する彼の上半身を抱き締めると、首筋をシャブリながら、ゆっくりとあやす様に彼に言う

「僕は閣下と違って、現実主義だからねぇ…」

赤髪の方の君を、平和的な話し合いで、何とか出来るとは思ってないよ
他の邪眼魔格とは多少違うとは言っても、不安定で狂っている事は間違いないし
例え薬物治療を施したとしても、興奮状態をほんの少し抑えられるだけで
閣下の唄みたいに、完全には押さえ込めないと考えてるんだ

そういうものでしょ?本来の邪眼の狂戦士って物は?破壊衝動って奴は?

だから…黒髪の方の君の精神力と努力、僕等に対する協力は不可欠なんだよ
今迄通りに、僕等に懐疑的だったり、辺に意地を張って非協力的だとね
薬物治療も上手くいかないだよ、フランシーボ効果だけじゃないけどね

「だから…黒髪の方の君だけでも、言う事を聴いて貰わないと…色々困るんだよね」

別に全面的に、絶対服従しろ何て言ってないでしょ?
邪眼治療と治療方針の件だけは、僕等に丸投げして任せてもらえないかな?
治療効果が不充分で、衝動が抑えきれないなら、どうしても暴れたいのなら
結界内で僕にソレをぶつけても構わないよ…ある程度その衝動が収まる迄はね
だから味方の被害は、意識的に最小限度に抑えてくらないかな?
ソレくらい承諾出来るよね…裏で聴いてる赤髪君の方も?

でないと…また辛くて恥ずかしい目に遭うよ…こんな風に閣下の目の前でソレでもいいの?

「……解った…解ったから………」

「もう許して」とでも言いたかったのかな?僕は薄く笑うと、震えている前を握り絞めて扱き上げてあげながら囁く

「解った、許してじゃないでしょ?ハイだけでいいよ、こういう時はね…どうなの?」

多少威圧的にそう言いはしたけれど、ちゃんと逃げ道も用意してあげたんだけどね
それでもプライドが捨てきれなくて、頸を縦に振るぐらいが限界だったかな、当時の彼の場合はね

まぁ…ちゃんと言葉に出来なかった分、その後も散々追い込んで責め上げて
完全に気絶してしまうまで、無茶苦茶にしてあげたからね…相当怖かったんじゃない?
ソレまで彼にソコまで無茶をする奴は、閣下くらいしか居なかったのかな?
直に閣下に見られなかったのだけが、救いだったのかねぇ彼にとっては?

ソレ以来かな、邪眼の治療行為に関する事だけは、僕に逆らった事がないね
暴走時の赤髪の方は、時々は僕にも襲いかかってくるけど、ソレも希になってきている
黒髪の方は…その後に必ず、怯えながらも謝りに来るのが可笑しくて仕方がない

なんだい…そんなにお仕置きされたいのかい?お望みなら、リクエストには応えてあげるけどね?

最も最近は、薬物の抑制と彼の自制心で、ソレほど大きな事故は起こさないから
赤髪の彼が「不利な戦場では逆に切り札?」みたいな扱いもされているみたいだけど
だからと言って、調子に乗りすぎてもらっては困る、未だに完全に制御出来ていないのだから
イレギュラーな暴走も暴発も、極力抑えて欲しい所なんだけどね

※※※※※※※※※※※※※※

「………そんなに怯えなくていいよ、今回は半分は僕のセイみたいなモノでしょ?
傷の状態が悪すぎたから、赤髪君の回復力を利用したのは僕だからね
赤髪君にも言われたよ、匙投げ藪医者たくせにってね…確かにそうかもね」

沈黙の末にボソリと呟いた僕の言葉に、安堵の溜息を漏らすエースの顔をキロリと見上げる
そんな顔するんじゃないよ、また虐めたくなるじゃないか…今回はフェアじゃないからね、ヤらないけれど

そんなコチラの態度に安心したのか、何かを言おうとしたエースの言葉を、僕はただバシリと遮る

「何度も言わせないでよ、捨て身の戦闘と攻撃はいい加減に控えてよ…
君の場合は、身体の中に爆弾を抱えてるのと一緒なんだから、自覚が最近甘すぎるよね?
何時も制御出来るとは限らないでしょ、僕も閣下も君と心中なんて御免だからね………」

全てが手探りだったアノ時とは違う、今は僕自身のプライドに掛けて、彼を破壊者にするつもりは無いけど
絞める所はしっかり絞めないとね、この件だけでなくコンビニ受診すぎるかなね、エースも閣下も…
何でも元通りに再生出来ると誤解されては困るのだ、もっと自身を大切にして貰わないと

「………解ってる、冷静に考えたら、また無茶した様だ、その件は本心から謝る」

何度繰り返したか解らない警告の常套句で、その返事の台詞も同じではあるが…
多少は反省しているのだろうか?声のトーンは、何時もより沈んでいる様には感じる

僕の機嫌を探る様な感じだね、躊躇いがちに頬に触れてきた手が、そのまま移動すると、指先で僕の顎をツイと持ち上げる
約束をすっぽかした女性にも、こんな対応をするのかな、屈み込んでくるエースのキスを、そのまま受けはするのだけれど…
同時に流れ込んでくる強い力の波動に、少しだけ驚きながらも苦笑する

膨大な質量の治癒魔法…オカシイね黒髪の方のエースは、ソレを上手く使えない筈なのだけどね

「………向こうが落ち着いたら、ちゃんと報告も入れる、事後検査も受けるから」

ソレだけ言い残すと、彼はあっさり踵を返して、ゲートの中に戻って行ってしまった
僕もソレを止めはしない、まだ休戦状態になったワケではなさそうだからね

荒れ狂っている赤髪君は確かに厄介だ、閣下と違って僕は、彼を完全に沈黙させる術を持たないから
黒髪のエースを守るためにも、彼の出現を抑え、眠らせる手助けしか出来ないのだけど

もし…その狂気を取り除く事が出来るなら、普通の悪魔のそのレベルまで落とす事が出来るなら
もうすこしは…自由な環境を用意してあげられるのにね、赤髪の方のエースも

閣下に完全否定されなくなったからだろうか?殺されかけたあの時と比べると
その波動は、少しずつ落ち着いた感じになってきているのも、気のせいではないだろう

今回の様な無茶苦茶な八つ当たりとは言え、何度か肌を合わせているせいか?
変に情は移ってはいるのかもしれないね、僕も、乱暴な赤髪の方にも?

まぁ…話がややこしくなるから、閣下には内緒だけどね

静かになった木漏れ日の下で、僕は再び椅子に身体を埋めると、ゆっくりと目を閉じる
緊張感のなくなった森の空気が、心地がいいねぇ…ゾッドが戻ってくるまで、もう一眠りさせてもらうよ

ずり落ちそうになったひざ掛けを、ゴレームが直してくれると、その上に小動物が上ってきたようだ
その程よい重みと温かさを感じながら、ゆるりと惰眠をむさぼる時間も、たまには悪くない




END


最終的に何処が【鬼畜A×受X】なのか?かなり微妙な感じになってしまった
むしろ?最低最悪のまま無理矢理終わった…(苦笑)な感じもありますが

どうなんでしょうね、最初にネタ振りをくださった方は?
なんじゃコリャ?と不完全燃焼を起こされてなければ良いのですが…ドキドキ
↓↓↓↓↓
と思っていたら御本人から感想文を頂きました、
管理人に近い属性の方?なのかな?喜んではもらえたみたいです良かった(^_^;)

オマケに半分は、気弱S閣下×(閣下限定で)ドSのふりしたドMな長官(赤髪様?)になってしまったのは何故だ????

ソレは置いといても、ウチの【黒和尚】が怖すぎる…
何だかんだ言ってもあざとすぎる、最終的には美味しい所を全て掠め取る
痛い目にはあってるけれど、結局は一人勝ちじゃないですか

※【黒和尚】和尚宗の某方に付けて頂いた、素敵なネーミングですが
むしろ何で今迄思いつかなかった?と思う程しっくりきますね

D×A的な馬鹿ップルが、要所要所で乙女的になりすぎてるし
ダミ様は…何時もよりかは、頼もしい?感じだけど、おおむね何時も通り
普通の常識人は、親分だけで終わってしまったけど
こんなのが政治の中枢で大丈夫なのか???魔界…みたいな気もしなくはない

まぁ創作ですから、そこら辺は深く考えない様にするしか無いのかな…
あははははは>>とお得意の書き逃げで逃げてみたりします

仮にも御本尊の出会い方が、こんなんで良かったのか?悪かったのか?
まぁ変態サイトだから仕方ないか…何時も頼もしい兄貴じゃ疲れるでしょエース兄さんも
たまにはヘタレで、甘えたな長官も悪くないでしょう?どきどき

モブが血まみれになるのは、最早何時もの事なのですが
和尚様が解体されかけるは、ソレをやったのが狂っちゃったエースと言う無茶ぶりと
大好きだから…殺してでも独占したくなってしまう、赤髪様のやりすぎ狂気描写には
気分が悪くなった方も、かなり居られたとは思いますが

変態気質でも、概ねな円満解決系の何時ものパターンとは
ちょっと違う感じにしたかった…と言いますか
生きている限り、逃れられない「業」の様なモノを書きたかったので
こういうとらえ方もあるよね…とご容赦していただけると幸いです

本編がかなりドス黒くなりすぎたので、次は箸休めになるかな
このまま派生の裏話、師弟同盟結成(笑)話に続く予定ですので
そちらの方は、気楽な感じで楽しんでいただけるとうれしいですm(_ _)m

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