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【位相空間】
堕天 2 R-18 強姦・SM表現有り

目を覚ましたのは無駄に豪華な寝室で、
慌て飛び起きれば何故か裸
首にはやけに装飾過剰な金属製の首輪がはまっている
そしてソレから長く伸びた鎖が、天蓋を支える支柱にガッチリはまっていた

何が起こっているのかさっぱり解らず
辺りを見回すが…誰もいない

アチコチがズキリと痛む体を見れば、両肩に巻かれた包帯
翼の損傷部分にも、丁寧な治療が施してある

全て悪い夢だったのか? 震える手で肩口の包帯を解けば
その下に光るのは…蒼色…意識を失う前に見た時よりも、
しっかりと生え揃った、鈍く深い蒼い鱗

「ーーーーッ!」

天使の絶望とも悲鳴ともつかない叫び声に
部屋の主が慌て戻ってきた様だ
再び自傷行為を始めようとする、天使の細い体に馬乗りになると
力ずくで行為を止めさせる、尚も頭を振り半狂乱の天使を強く抱きしめる

「ちゃんと説明してあげるから、少し落ち着いて話をしよう」

深い緑色の目に覗きこまれ、大人しくなる天使からゆっくり手を離す

「乱暴に連れてきて悪かったね、私は…」
「皇太子ダミアン…」

名乗る前に相手の口から漏れる呟き
ギラギラと光る蒼い目が、敵意を剥き出しで睨み返してくる

「おや…即位前の私を知っているのかい?私も存外有名になった物だねぇ」

コロコロと笑う皇太子は、天使の無礼な物言いにも涼しい顔だ
喉が渇いただろうにと、少年にワインを差し出すが
後ずさるばかりのその様子に溜め息をつくと、自身でくいっと飲み干した

「月並みだけど名前は?産まれた場所は何処か知ってるのかい?」
「・・・・・」

お決まり通りの【だんまり】を決め込むのも仕方の無い事か?
特に産まれの質問は、少々酷な話かもしれないね

「答えたくなければ構わないよ、天界での呼び名なんてもう不要だからね」

完全に変化が終わったら、良い名前を付けてあげるよ…悪魔らしい名前をね

「怪我の治療も兼ねてだけど、眠ってる間に色々調べさせて貰ったよ」

そう言われて、改めて裸体である事に気がついた天使は
慌てシーツとブランケットをかき集める
なんだい恥ずかしいのかい?その様子にほくそ笑みながら続ける

「毟り取ってしまった鱗を、試しにDNA検査にかけてみたんだけど…
水妖系悪魔の結構な名家の血縁なんだねぇ…ゼノンも驚いていたけど
最も先の大戦ので君の父上は戦死、その直系は絶えてるみたいだけど
念のため水妖の族長に連絡を入れたら、喜んで一族に迎えたいそうだよ
例え混血種であっても転魔さえしてしまえば、普通の悪魔と変わらないからね
優秀な血統は、戦力として余さず欲しいと言う事か…」

「一体何の話を…」

困惑するばかりの少年の前に
調査結果の詳細データー書類が、バサリと落とされる

「だから、君の悪魔側の血縁の調査を…」
「ふざけるなっ、私は天界人だっ 悪魔なんかじゃないっ」
「…と思わされてただけだろうに?」

渡された書類を投げ散らし、恐れと怒りに震える天使に構わず
皇太子はベッドに座り込み、さらに続ける

「天使は【禁忌】を起こさない限り、生まれた時は【無性】だろ?
お前は【純潔の証】の輪っかが有るのに、ちゃんと男の子じゃないか?
【純血種】じゃない証だよ…他種族の血が混ざってるって事さ」

「悪魔ごときが、言うな…それを…………」
「何だい?そうやって天界でイジメられていたのかい?」

抱きつく様にブランケットを握り締め、俯く表情は見えない
そう確かに自分は【忌み子の孤児】として隔離されて養育された
危険な特殊任務要員にされたのも、その経歴故だろう

それでも自分は天使で有りたかった…半分しか天界人でなくても
その誇りに縋る他に生きる術を知らない…

それを、いきなり今まで考えもしなかった…
いや正確には、考え様ともしなかった、もう半分の事を告げられても
現実的な実感など何一つ湧かない…さらに混乱するばかりだ

「さてと…まずは手始めに、その邪魔臭い天界の首輪を外してしまおうか」

そう軽い口調で囁かれると、いきなりベッドに押し倒される
のしかかる自分より大きな成体の身体
死にものぐるいで藻掻き、起き上がろうとしてもビクともしない
軽口とは裏腹な猛禽類のような眼差しに、本能的な恐怖がせり上がる

「何を…ッ」
「いちいち説明しなくても分かるでしょ?」

暴れる小さな身体を、簡単に組み敷くと
剥き出しの乳首にしゃぶりつき、弱い場所を握りしめる
初めての相手に手荒な事はしたくは無いが
この様子では、素直に抱かれてくれるとも思わない まぁ仕方が無いか…

「ひっ」
「初めてだろ?大丈夫ちゃんと優しくするからね…」
「嫌っっ嫌だっっ」

これは禁忌だ…破れば最後…天界には帰れない…
見開かれた両目からボロボロと零れ落ちる涙は、
シーツに吸い込まれる前に結晶化
大粒の真珠がコロコロと転がり落ちる

泉のほとりが、妙に光って見えたのはこの涙のせいか…
魔界の空気に触れただけで、姿が変化してしまう程の
強い魔族の血…その証でもある【水妖の涙】

分かっていなかったのは…この子自身だけだろう

強めにチャームをかければ、ワケも解らない状態で事は済んでしまう
でもソレは無粋だろうねぇ…転魔する瞬間ははっきり自覚して貰わないと

それにしても、泣き虫のワリにはなかなか観念しないねぇ…
じゃじゃ馬ならしも楽しくはあるが…等と考えていたら、
ピッと頬に薄く線が走る、うっすらと浮かび上がる血…
おやおや…爪はもう順調に魔物のモノに変化してるみたいだね

「やれやれ…そんなに嫌かい?困ったじゃじゃ馬さんだねぇ」

皇太子の瞳が、一瞬だけ緑色に燃え上がると
室内の空気が、ザワザワと振動しはじめる
ビキビキビキッと生木を裂くような音がしたかと思えば
室内調度の装飾品が、家具・壁から起き上がり、
あたかも意志のある生き物の様にうねる

天蓋の柱に施されていた、蔦の彫刻も例外では無く
あっと言う間に、少年の四肢を絡め取ってしまう
藻掻けば藻掻くほど、幾重にも絡んでくるソレは
完全に両腕の動きを封じてしまうと、
せめてもと閉じようとする両膝すらこじ開ける

強制的ではあれ、大きく股を広げたはしたない姿勢が
壁の姿見に映っているのが見える…
その屈辱に耐えきれず、最早これまでと舌をかみ切ろうとすれば
先に予見されたかの様に、口のなかにまで蔦が入り込んでくる

絶望と羞恥心で、ただ震える事しか出来ない天使は
まるで蜘蛛の糸に絡め取られた蝶の様だ

「ああっ…そんなに乱暴に引っ張ってはいけないよ、優しくね」

ダミアンは、甘えるように指先に絡んできた蔦にキスをすると
ガタガタと震え・硬直している天使のうなじを舐めあげ囁く

「大丈夫…恐れる事はない、生まれ変わる為の儀式だからね
それに勝手に死ぬ事も出来ないよ、もうお前は私の所有物だからね」

本当の生地獄はそれからだった…

拘束されたまま、無防備になった肌を時間をかけて貪られても
最早なんの抵抗も出来ない、身じろぎの自由すら利かない
ただ許して・辞めてと泣き叫びながら、泣く事しか出来ない

それなのに若い身体は…
自分の意志とは関係なく、勝手に快楽を拾い始める
執拗で濃厚な愛撫の前では、信仰も無力なのか…

肉体の肉欲的陥落…

【純潔信仰】を叩き込まれた天界人にととって、
それは耐え難い屈辱であり、どんな拷問よりも苦痛な責め苦に等しい
実際この天使は、精通すらまだ済ませてはいなかった
一生自分には無縁のモノとして、意識した事すらなかった

それなのに…モノの数分で自己に架した【禁】は破られた
初めての経験にうろたえる暇も与えず、さらに搾り取られる

そのたびにピキン・ピキンと耳元に響く金属製の音は
【天使の輪】にヒビが走る音、【純潔と信仰】が音を立てて崩れてゆく
その恐怖に耐えられず、ただ自身の神に縋る言葉に 悪魔が低く笑う

「神が等しくお前達を愛していると言うなら、
何故たった今穢されるお前を救ってくれない?
愛してやるよ私なら、もっと解りやすいカタチでね…」

陵辱は前だけでは治まらない…
あろうことか、吐き出した劣情を後ろにまで塗り込められる
堅く閉ざされたその場所を、執拗に嬲られ弄り回される悪寒に
泣き叫び・暴言を吐き散らすが、悪魔の皇子は酷く楽しそうだ

ぬぷり差し込まれた指に、中を掻き回される度に
ヒクヒクと震える天使の痴態を楽しんでいる
知識の要領を越えた、背徳感に打ち震えながらも
長い指が内側を広げ、刺激される度にゾワゾワと背筋をかけあがる

この感触が何なのか…彼はまだ知らない

恐い…どうなってしまうのだろう…自分の身体は心は

何度目の絶頂か?もう解らなくなってしまった
力なく蔦にぶら下がる天使を見て、ダミアンは薄く笑う

そろそろいい頃合いかな?

脚の開脚を更に広げても、もう少年は無抵抗だ
長時間の拘束で、すっかり痺れはじめた下半身
しかし…塗られた潤滑剤と、あてがわれた熱い塊の感触が
飛びかけた少年の意識を、現実に引き戻す

「嫌っ嫌ぁー止めて止めて止めてぇぇぇ」
「どちらにしても…もう逃げられないよ」

頭を振り乱し最期の抵抗をする身体を押さえ付ける
細い肩をしっかり抱くと、綻びきらない花を一気に散らした

「ぎっっ痛い痛いっ」
「流石に狭いな…ほらイイコだから力を抜くんだ」
「痛い痛いっ嫌ぁっっっ抜いて抜いよぅ」

指等とは比べものにならない質量と圧迫感が
内臓を抉る感覚に 天使は絶叫する
串刺しにされたと思う程に、呼吸そのものを阻害され
狭い入口は切れたのか、激痛が走り鮮血が溢れる

あまりの強い拒絶と痛がりように哀れみが湧き、一瞬手を止めかけるが
これは必要な儀式だ…苦痛に泣き叫ぶその声を手で塞ぐと
潤滑剤をさらに追加した上で、細い身体を揺さぶる

やがて挿入されたモノの大きさに、身体が慣れてきたのか?
次第に薄れて行くその抵抗感…
それでも…痛い程締め付けてくるその内側に
コチラの方が持たないよ

早々にほとばしる、私の熱を少年が感じたかは解らない

パリンッ

甲高い音と共に、【天使の輪】が粉々に四散する

ああ…完全なる堕天…天界に帰る【鍵】は永久に失われてしまった



続く…


ゴメン…痛いよね?普通?初回から痛く無いなんて無いよね?
しかも無理矢理なんて…可哀想だよね(T_T)
とか言いつつSだからつい書く、手が滑った〜コレでもライトめ?

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