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【位相空間】
『ネオテニーの憂鬱』 2 R-18 A×女体L

「あああ…やぁ…もうソコは…ソコは弄っちゃ嫌ぁ……」

息も絶え絶えに、抗議する相手の声を敢えて無視する
馴れない場所への刺激を緩めて欲しいのか?単純な恥じらいか?
必死に閉じようとする両膝を、強めに押し広げると
ひくつく割れ目を舌でこじ開け、肉芽を剥き強く吸い上げてやる
ルークに聞こえるように、愛液と唾液をかき回しでワザと派手な音を立てながら
そんなわざとらしい行為にまで、いちいち過敏に反応するのが可愛らしい

「もういいから…早く挿れてよ……同じ所ばっかり触らないでよ」

本物の女の子じゃないんだから俺は、早く挿れて終わらせてくれればいいのに
エースは執拗に入口を刺激して解して来るばかりで、いっこうに先に進もうとしない

先におかしな薬を盛られたせいか?与えられる刺激が強すぎるせいか?解らないけど
身体の奥が熱くてたまらないよ…抱かれる快楽を知らない身体ではないから
普段は無い器官に与えられるソレは、おかしくなりそうなぐらい気持はいいけど…
馴れない感覚に、みっともない程過剰に反応してしまう自分が恥ずかしい

暢気に性的刺激を楽しんでる場合じゃないのに、俺は早く元の姿に戻りたいだけなのに

「良くないだろう?もっとちゃんと解れないと、ただ痛い思いをするダケだからな
さっきお前も言ってただろう?一回で終わるか解らないって…」

内股にキスを落とされ、同時にスルリと長い指が中に入ってくるのだが…
ちゃんと濡れているのに、指一本の違和感にすら、過敏に震え上がる自分が情けなくって仕方がない
その為の器官のはずなのに…何でこんなに縮こまっているのか?
痛いらしいと言う知識だけが…誇張され認識しているから?

「ひっんっ…やぁ…痛い…掻き回さないで…」
「なっ?まだ早いだろ?いいから余計な事考えずに、身体の力だけ抜けよ」

こういう事は経験豊富な、お兄さんに任せておけばいいだろ?

射し込まれた指に更に中を嬲られ、泣き所を丁寧に舐めあげられる
理屈では解っていても、こんなの恥ずかしいよ…

確認の意味も込めて、奥を傷つけない様に、そっと浅めに指を埋め込んでやれば
当たり前なのだが狭いな…そして熱い 薬は充分に効いてはいるようだ
初体験のワリにはトロトロと涙を流し、濡れては来ているが…
それでも…俺のモノを受け入れるには、まだまだ早いだろう

中途半端な性転換のせいか?胸同様に下も、妙に幼くて小さいんだよな
もっとドロドロになるまで、柔らかくなる解してやらないと…
破瓜だけでなく、奥も外側も無駄に傷つけてしまう事になる、ソレはまずい

しかし何だな、髪と動揺に薄い色に変化している下の体毛も
女の恥じらいを隠す役目はあまり果たしてはいない…
剃毛されているワケでも無いのに、直で確認出来るソレは
男知らずの可愛らしいピンク色でも、何故か酷く卑猥に見えて
俺はゴクリと唾をのみこんだ

直ぐにでも突っ込んで、蹂躙してやりたい気持は山々だが…ここは我慢の為所だな
本来なら…コイツのペースに合わせて、焦らずに何日かかけてやってもイイ所なのだが
秘密裏に事を済ませなければならない分、時間がないのが…厄介だな今回は

指をちょっと入れられただけで、こんなに一杯一杯だったら
本当にあんな凶悪なモノが、ココに入るのだろうか?壊れちゃわないかな?俺?
物理的な不安と与えられた刺激に、ただ翻弄されていたルークの身体が跳ね上がる
前を刺激するソレとは違う別の指が、既に開発済みの方にまで滑り込んできたから

「嫌っっそっちは今は違うっっ やめてっ同時になんて………」

弱々しく抵抗する身体を、器用に抱き込み押さえつけると
エースは更に刺激を強くして、敏感な場所を同時に嬲りあげる
吐息は小さな悲鳴に代わるが、構わず行為を続ければ
細い身体はガクガクと震え、何度も痙攣を繰り返しはじめる
それまでの堅い反応とは明らかに違うソレに、紅い悪魔は薄く笑った

「やっぱり馴れた方がイイか?そら…あと2・3回イってしまえよ、手伝ってやるから
そしたらコッチも使える様になるから…」

女体化したと言っても今までの性感帯が、まるでチェンジしてしまうワケではない
まぁ当たり前の反応だな…この程度の背徳感はあった方がいいだろ?白から黒になる為なんだから?

そりゃ当たり前の女の子の、初体験じゃないけど…
でもこんなのって…やっぱり抵抗あるよ、背徳感なんて要らないよ

やっぱり完全に遊ばれてるだけじゃないか俺…やっぱり最低だ… 
相手のペースで、好き勝手にされている自分に歯痒さを感じながらも
ルークはただ相手に縋り付き、喘ぎ、翻弄される事しか出来なかった

※※※※※※※※※※※※※※

客室とは言っても…ここは文化局で個悪魔的な邸宅ではない
仮眠室に毛が生えた程度のその部屋は、少し大きめのベッドと
必要最低限度の家具と端末くらいしか無い、殺風景なモノだ

人間界のビジネスホテルと言うより?病院の病室か診察室の様だな

内装が、魔王宮のメディカルルームに似ているからだろうか?
腕の中のルークは小さく震え始める

「前と違うから、怖い事はしないから安心しろよ…」

後頭部を撫でてやりながら、優しく宥めてやるのだが、
ルークは黙ってしがみついてくるばかりで…震えは止まらない

強制的な転魔の為とは言え、前回はかなり乱暴に抱いたのは事実だからな
今だって、頭では元の姿に戻る為…と、納得していても相当無理をしているのだろう
身体に直接刻みこまれた恐怖心は、そう簡単には拭えないのだろう
その分?その後のモニター室の一件では、丁寧に抱いてやったつもりだったが
アレも「拉致監禁」の延長の様なモノか?コイツにとっては?

まぁいい…今回ちゃんと良くしてやれば、少しは記憶が塗り変わるかもしれないからな

ベッドの上にそっとルークを下ろすのだが…やっぱりこの姿はヤバイな…

まだ成長期で未成熟だからか?胸はあまりないが、女体になっているのに加え…
天使に近いその姿に、気を抜けば…変な加虐スイッチが入りそうになるのは
悪魔の本能としては当然の事だ、何も学生寮のガキ共に限った事ではない

しかし…下手に強く抱くと、折れてしまいそうだな…色々と

「とりあえず、頭以外の翼はしまっておけよ、抱きにくくて仕方ない」

本来なら…全部格納させた方が良いのだが、黒色への染まり具合を見る為には
何処かの翼は目視で確認する必要がある、頭のソレが一番邪魔にならないだろう?

そう説明を付け加えてやると、ルークは俯いたまま、翼を体内にたたみ込む
しかし…何度見ても不思議な光景だな、本体の倍近くありそうな質量の翼が
どうやって、この痩躯の中に収まってしまうのだか?

それにしても…一対だけになっても、凄い存在感だな…その【白銀の翼】は
以前背中から生えていた翼とは、比べものにならない

デーモンが恋悪魔な上、何だかんだ言っても、ダミアンとの腐れ縁が長い分
魔界では珍しい金髪にも、白い翼にも、免疫があるつもりだったが…
天使のソレとは違うと解っていても、毟り取りたくなる衝動をグッと我慢する

最も多翼の上級天使と、穏やかに肌を重ねる機会など、まず有り得ないからな
下位の天使なら…戦場では良くある事、光の力が弱い分、逆に魔族にもなりやすいのだが
上級天使ともなれば、そんな事態になる前に、安易に自害しやがるしな
上級天使から悪魔に転魔を望む者が、皆無と言うワケでは無いが…
直接血液交換をするか、懐柔者/契約者となった悪魔が、その相手を担う事が多く
天界では【恐怖の対象】でしか無い俺は、投降者側からその役目に指名された事はない

「………エース?」

おっと…無意識に極悪面でもしてしまったのだろうか?
うっすらと涙ぐみ、不安気に揺れる紫の瞳が、じっと俺を見上げている
そうだ…元は何であれ、今のコイツは、間違い無く【悪魔】なのだから
今回は、ちゃんと優しく加減してやらないとな………

「ああ…何でもない、悪かったな、じゃあ始めるか…」

コイツの身柄の安全の為にも、早く元の姿に戻してやらないとな、
せめて色だけでも【黒】に魔族の色に………
ツイと顎を持ち上げ、もう一度深くキスをしてやり抱きしめる
躊躇いがちに答えてくる舌を味わいながら、やんわりと胸を刺激してやれば
多少は性的な興奮は感じているのか?胸は張り、突起は堅くなってはきている…

処女とは言っても…経験が無いワケではないからな、
身体の方は…俺が与えた快楽の方も覚えてる様だ

※※※※※※※※※※※※※※

元の姿に戻るのに必要な行為だから… 頭では解っていても怖い………

深層心理の問題だとは聴いても、白くなってしまった理由に我ながら呆れる
今更?清いも清く無いもないだろうに? とっくに【天使の輪】は無くなっているのに?
特に今、目の前に居る男には、散々無茶苦茶にされているじゃないか?

でも…無理矢理奪われた時の痛みの記憶も、まだ鮮明に残っている
知識としてしか無いけれど、女性の喪失はアレ以上に痛いと聴いているから尚更怖い

同性で患者としての面識のしかない2名には、「抱いてくれ」とは言いにくくて
つい肌を合わせた事のあるこのエースを、相手に指名してしまったけれど
よくよく考えて見れば…並のサイズより大きかったんだよね、この極悪悪魔は…

上手なのは知っているけど、全くの処女の自分がアレを飲み込めるのか?
考える程に空恐ろしくなり、震えが止まらなくなってしまった
それにさっきから、明らかに目つきがヤバイ…俺の白色化した翼を見る目が
下手をすれば…このまま毟られそうで怖いよ、また無茶をされるのかな?

でも…ダミアン殿下にこの事がバレる前に、何とか元に戻らなきゃ
痛くても怖くても仕方が無いから、早く終わらせよう

前の時みたいに、問答無用で押し倒されて、乱暴に犯されると思っていたのに
どういうワケか今回は、気持が悪い程に、丁寧に優しく扱われる
何なの?俺が女になってるから?この差の意味が、良くわからないよ

多少は自分の目つきの悪さと、凶悪面に自覚があるのかな?
エースは、怯える俺を背後から抱きしめると、ぴったりと肌を密着させたまま
お世辞にも大きいとは言えない胸を、やわやわと刺激してくる

「もう少し育った胸が、好みなんだが…」

等と軽口を叩きながらも、俺の動揺が落ち着くのを、待ってくれているのだろうか?まさかね?

「お前さ…結局あれから、女とは…寝た事あるのか?」

野郎の方は、ジェイルに喰われたらしい?という話は、ソレとなく聴いてはいるが
まさかそのままで、普通に女とはヤってないなんて事は無いんだよな?

唐突に何て事を聴いてくるんだよっっ このエロ悪魔っっ
色事にオープンな、この魔界の感覚にはまだ馴れない
ジェイルもそんな事まで、報告しなくてもいいじゃないかっっ
身体に与えられる刺激とは別の意味で、耳まで真っ赤に赤面する俺を見て、
エースはただ、ニヤニヤと笑っている

「水都で…転魔のショックなんて、直ぐに忘れさせてやるから…って言われて
父上に紹介された、お姉さん達とは、ちゃんとシたよ…でも」
「でも?なんだよ?」
「経験値が、全然足りないから…彼女達にリードされるばかりで…」

それって…男としては…情けないよね、それに何だか彼女達に失礼な気がして

しゅんと垂れ下がる翼が、恥ずかしいのか?目元を覆い隠しているのが妙に可愛らしい

相手の女達だってそれくらい了承済みだろう?余計な事を、考えすぎなのにも程がある
馬鹿にしているワケではないが、ココで笑い飛ばせば、また変にむくれるのだろうな

こみ上げる笑いを押し殺しながら、翼を持ち上げると、上目遣いで不満気な面が見える
少々ふくれっ面な頬のキスを落としてやり、そのまま首筋を刺激してやる
確か?ココも好きだったはずだよな?小さく洩れる吐息にエースは目細める

女体化しているからではないな、転魔しても相変わらず奥手で、クソ真面目と言うか
妙に頑固な所が?不思議と悪くない 生粋の悪魔には無いこの感覚は、もどかしいが…
コイツのソレは何故か好印象に感じるんだよな、もっとからかって苛めたくなる程に

「老将軍も、新しい養子には過保護って所か?ハーレムのお膳立てなんて、特権階級でもそうは無いぜ…」

するりと前に回ってきた手と指が、前の入口をサワサワと撫であげ揉みしだく
探り当てられた肉芽を刺激され、跳ね上がる身体をやんわりと固定すると
初めての感覚に、ビクビクと震える躯の反応を確かめながら、
ぬぷりと射し込まれた指の乾いた感覚に、ルークは思わず小さな声を上げる、
意識した事も無かったソコは…くちゅりと水溶性の音をたて、既に濡れているようだ

「丁度良いじゃ無いか?コレも経験だと、練習だと思えば?」

次はちゃんとリード出来るだろ? 女側の性感帯も知ればさ、お前の言う『失礼』とやらもなく?

好き勝手な事を言いながら、ジワジワと中をかき混ぜる指の異物感がむず痒い
最初こそは…張り付いた痛みがあったものの、だんだん?変に気持良くなってくるのは
もう既に肌を重ねる快楽を知っているから? 自分でもびっくりする程に
甲高く上ずった声と、吐息が洩れ始めると、エースはじっとりとした笑みをうかべる

「ああそうだ、ゼノンが、念のためコレを服用しておけとさ」

不意に手に握らされたのは、深い緑色の硝子で出来た小さな薬瓶
封を開けると、甘酸っぱい香りのするピンク色の液体が、ドロリと出てくる

「悪魔側の性転換なら、不安定な初回の変化で孕んだりはしないが
天使側のソレだと厄介だろ?一発的中もあり得るんだろう?
流石に水妖の連中と、全面戦争にはなりたく無いからな、飲んでおいた方がいい」

ああ…そういう意味の【薬】ね、混乱していてソコまで考えてなかったけど
流石は文化局…抜け目は無い、直ぐに学校に武官を目指さなきゃならない身だ
父上も俺自身もソレを強く望んでいる今、完全に女性化するワケにはいかないよ

特に躊躇も無くソレをと飲み干す、粘度高くて、変に甘ったるくて
飲み下すのは、少しばかり苦労したけど…コレで安心できるならと我慢した
でもソレが胃の中に落ちた事を感じた途端、ドクリと身体の奥で何かが脈打つのを感じる
何コレ?身体が変に火照り熱い…心拍数が急上昇してゆく
思わず短い声を上げて、自分の肩を抱きしめる俺を、緑色の目が見下ろしている

「思ったより、よく効くみたいだな…」
「何?何を飲ませたの…」

下腹が奥が…締め上げられる感覚がせり上がってくる
中でソレがドクドクと、別の生き物の様に脈打ち震えているのが、嫌でも解る

「ゼノンに貰った薬に、情報局で尋問に使う薬をな、ほんの数滴混ぜただけだ
ちょっと素直になるだけの奴だから、変な後遺症とかは心配無いからな…」

媚薬に頼る事は不本意で、プライベートではあまり使いたくは無いんだが、
今回は時間をかけられない分仕方無いだろ?あまり苦しい思いもさせたくないからな

どうやらエースなりの【気配り】みたいだけれど、だったら先に言ってよ
突然こんな事になったら、誰だって怖いじゃないか…
事ここに至ってなんだけど、やっぱり相手は…彼で良かったのだろうか???

※※※※※※※※※※※※※※

結局…こちらの都合はお構いなしに、前も後ろも徹底的に弄くられたせいか、
もう力なんて入らないよ オマケに、飲まされた変な薬と同じモノだろうか?
ネトネトするモノを両方に直接刷り込まれて、内側は火が付いたようだ
喘ぎ叫び疲れて…もうこのまま寝落ちしたい所なんだけど、休ませてはもらえない…
久しぶりに受けるエースの愛撫が、濃厚で激しいだけじゃないんだ…
俺の内側のソレも脈打ち、いくらイッても男のソレのように満足しないから

飲まされた、変な薬の影響もあるのだろうけど…
女性のイクって感覚がこれほどまでに底なしで、消耗するものだ何て知らなかったけど…
まだこの先があるのかと思えば、ついてゆけるのだろうか?

ぐったりとシーツの上に身体を投げ出す俺の両脚を、エースのが抱え上げる
あてがわれるソレの熱さに、思わず目をギュッと瞑りヒクリと息をのむ
痛いのだろうか?やっぱり?でもコレをしなきゃ先に進めない
これでも武官志望なんだから、これくらいの痛みくらい耐えられないワケない

「やっぱり怖いか?初回が痛いのばかりは仕方無いな…なるべくゆっくりやるからな」

妙に優しげなな手が、震える俺の首筋と頬を撫で回す いいからもう焦らさないでよ

「いいから…早くしてよ、女の子じゃないんだから俺は…早く元に戻りたい」
「もう少し色気のある誘い方は出来ないのか?まったく…まぁいい…
その覚悟があるなら、こっちも変に遠慮しなくていいからな」

日常的に使う薬物だ、俺もある程度の耐性はあるのだが…全く効果が無いワケじゃない
挙げ句の果てにエロい姿を見せつけられ、
密室空間で発情した雌の臭いを、散々嗅がされ続けてているんだぞ
流石に、これ以上我慢を続けたら…コチラの具合が悪くなりそうだ、
ココまで理性的に耐えた自分を、褒めてやりたいぐらいだ まったく

散々焦らされた分は、きっちり楽しませてもらうからな…

怯えから目を瞑ったままのルークは、エースのドス黒い笑みを見てはいない

「ひっ…ああっ…」

震える身体を緩く押さえつけ、慎重に中に挿れてやるのだが…
そんなに力むなよ、ちゃんと呼吸しろよ…その方が痛くなくて楽だから
時間をかけてドロドロにしてやったつもりだが、それでも狭いな、元が小さいだけに
全部中に収めるのは無理かもしれないな

びっしょりと汗をかいている首筋を舐めてやりながら、ゆっくりと浸食してゆくのだが
内側の何かに当たる、魔界ではなかなかお目にかかれないアレか?
性転換体でもちゃんと有るんだな…痛いのか?圧迫感からか?
短い息をせわしなく吐くルークの耳に、俺はそっと囁く

「この先は…ちょっと痛いかもしれない、我慢出来るな?」

その代わり我慢出来たら、その後はとびきり良くしてやるからな
俺の言葉が、ちゃんと聞こえていたかどうかは解らないが…
汗まみれの額にもう一度キスをしてやると、俺は一気に楔を打ち込んだ

「ひっっひぎっっ痛いっ痛い……」

鋭く上がる悲鳴と共に、大きく跳ね上がる身体
見開かれた目から、ボタボタと流れる涙を拭ってやりながら
藻掻くその身体を、ギュッと抱きしめてやる、大丈夫だから落ち着けよ
痛みに収縮したソコは、内側の俺を食い千切らんばかりに締め付けて来るが
破瓜の痛みに比べれば、どうと言う事は無いからな
内側が俺の大きさに馴れてくれるまで、じっと待ってやるしかない

ガクガクと震えているくせに、俺への気配りではなく、意地なのだろうな
目を堅く瞑り、無理に痛みに耐えるその姿は、痛々しくもあるのだが
ソレが更に征服欲を駆り立て、妙に愛らしく目に写るのは…男の性だろうな?
相手が女であっても男であっても、不思議とソコは変わらないものだ

「ちゃんと目を開けろよ…ルーク、前の時と違うだろ?怖い事は何も無いだろ?」

明確な答えは無い うっすらと開く紫の瞳からは、涙が止めどなく流れ
ちゃんとコチラが、見えているかどうかも解らないが………
シーツを握りしめる手をとって、そっと引き寄せてやれば、
俺の肩と首に力なく縋り付いてくる仕草に、前とは違って保護欲にが湧く
もう一度強く抱きしめてやりながら、これでもかとキスを落としてやる

怖くないから…力をもっと抜けよ、大丈夫だから、もっと良くしてやるから

※※※※※※※※※※※※※※

痛いのは、覚悟していたけど…コレほどとは思わなかった
前の時は…背徳感と罪悪感の方が…精神的なショックの方が強かった上
そのまま殺されてしまうと思っていた分…痛みの方は、少々鈍くなっていたのだろうか?

内側で何かが契れる音がして、その後の痛みが、純粋に怖くて震えが止まらない
中に仕込まれた薬や愛液ではない、ドロリと流れる血が滴り落ちるのが解る

同時に急速に締まってしまったであろうソコを、無理に押し広げるワケでもなく
待ってくれている相手の態度に少し驚く、らしくないよ…
俺が泣くのも痛がるのも無視して、無理矢理にでもヤり倒す所でしょ?
俺が知っているド鬼畜悪魔様なら、なんで今日に限ってこんなに優しくしてくれるの?

今はこんなナリだけど、俺も男だから解ってしまう その状態で待つのって辛いよね?
いや…多分こんなに絞められたら、痛いくらいかもしれないのにどうして?
モニター室のアレ以来、それこそ【天敵】の様に怖がって避けていたけど…
もしかしたら、優しい悪魔なのかもしれない?

そもそも…何で俺は、彼に連絡してしまったんだろう?
俺の天使の姿を知っている分、俺の白い姿を見てもきっと騒がないと思ったから?
役職上、父上にも言えない秘密を守ってくれそうに思えたから?
何だかもう解らないや………

引き寄せられるままに、相手の肌に触れれば、熱い…
妙に早くなっている鼓動は、自分と一緒なのが、当たり前なのに不思議な感じで
水妖の冷たい肌とは違うソレは、温かくて…ただ夢中に相手に縋り付く、

「おいおい…そんなに抱きついてきたら、動けないじゃないか…少し緩めろよ」

呆れた声が聞こえた様な気がするけど…そんなの自分じゃどうにも出来ないよ
俺の答えを待たずに、馴れてきた内側を…大きなモノがゆるゆると刺激しはじめると
その熱さと強さに、俺はただ翻弄されて、短い悲鳴を上げる 

流血もしていて痛いはずなのに、何故か変に気持がいい
まだ鈍痛はあって苦しいはずなのに、せり上がってくる快楽は何だろう…
そんな浅い部分じゃなくて、もっと奥の部分を突き上げて欲しい
遠慮がちに優しくじゃなくて…男の時にされるとの同じくらい、もっと強く抱いて

悲鳴は徐々に嬌声に、喘ぎ声にチェンジしていゆく

「ひんっあっあああっ……」

中のイイ所を触って欲しいのだろう、無意識に腰を浮かせてる所を見れば
少しは良くはなって来たんだろ?痛いだけじゃなくて?
その享楽的な浅ましさが、愛おしくてたまらない そうだもうお前は天界人じゃない
快楽には正直な魔族なのだから、もっと淫らによがり狂えばいい

気がつけば…「待って、許して」と、啼く声も耳に入らなくなっていた
逃げうつ腰を引き掴むと、再奥まで抉り倒していた 初めての奴には少々キツイくらい
ガクガクと震えているワリには、小さなソコは、俺を咥えこんで離さない
中に注ぎ込んでやればやるほど、内壁はソレを抱え込み快楽を貪る

「凄いな…初体験とは思えないな、ルーク、そんなにイイか?」
「ああっ…そんなの…解らない……」

ナリはそんなでも、下はちゃんと悪魔だな…エロくて淫らだ

そう囁いてやれば、再び耳まで真っ赤に赤面するウブさが、また何とも言えないな
更に奥に触れてやろうと、片脚を持ち上げながら、翼に目を落とせば
根元ではなく羽先が、グラデーションの様に、黒く変色しはじめているのが解る
少々時間はかかりそうだが、手段としては間違ってはいないようだな

動きが止まった俺を、怪訝そうに見上げる相手は、変化には気がついてはいない様だが
俺は何も言わずに、ニヤリと笑いかけると、一気に奥を責め上げてやる
不意をつかれたルークの身体が跳ね上がり、溢れ出す愛液がくちゅくちゅと卑猥な音をあげる

「やああっああっ…もうっもう許してっ」

振り乱れる髪を眺めながら、柔らかいソコをさらに蹂躙する
早く元に戻してやりたいと思う一方で、出来るだけ行為を長引かせようとする自分も居る
ちょっとした独占欲みたいなモノか?盛りのついた、ガキじゃあるまいし?

別に堕天使は珍しくはない ただ成り行き上、転魔に協力しただけの間柄だったのに、
やはりいつの間にか、執着していたのかもしれない…この俺が?よりによって【水妖】の坊主に?

不意に気がついてしまった、らしからぬ感情に、自嘲気味に笑うエース
その顔を見る余裕もまた、今のルークには無かった

※※※※※※※※※※※※※※

「やっぱり…そう簡単には、染まらないみたいだね」

俺の肩を抱き上げて、下腹にヒーリング魔法を当ててくれているゼノンが、
ため息交じりに翼の先を確認する、風切羽根の下半分は…確かに黒く染まってはいるが
全体を覆い尽くすには、まだまだ至らない…予想はしていたけど、コレ程とは

間違いなく【黒】に戻れると、安堵はしたのだけれど
この調子じゃ完全に戻るのに、どれだけ掛かってしまうのだろうか?

中途半端に羞恥心を刺激しない様にと、外部とのインカムは、エースだけが付けているので
俺には聞こえなかったけど、途中で何度もゼノンの制止が入っていたらしい
完全にタガが外れたエースに、結局何回されたのか解らない程、グチャグチャにされてしまった上
半分意識が混濁した所で、ようやく離してもらえたらしいけど…
気がついたら治療してもらってたじゃ、俺も情けなすぎるよ

悔しいけど、気持は良かった…でも飛ばしすぎで、無理がありすぎるのか
こうやって行為を終えてしまえば、下腹が痛くて重くて仕方がない
ヒーリング照射は温かいけど、少し身じろいだだけでも、内側に鈍痛が走り、ルークは低く呻く

「このままヤり通せばいいのなら、俺はいっこうに構わないけどな」

休憩がてらに一服している、エースは涼しい顔でそう言うが
応急手当をしているゼノンは、キッと相手を睨み付ける

「エースは良くてもね、この子が持たないでしょ?
主治医としては、数日に分けて欲しい所なんだけどね…
やっぱり不完全な身体に、連続して負荷はかけられないよ」

前と違うんだから、今日はもうこれくらいにして、時間をおいて続きをすればいい…
ゼノンはそう言ってくれたけど、俺は首を縦には振らなかった

「ありがとうございます…でもココでやめたく無いんです
時間を置いてまた白に戻ったら困るし、今晩中に色だけでも元に戻りたい」
「ルーク…」
「俺は大丈夫です、続けてもらっても、構いませんか?」

必死な俺の懇願に、ゼノンも折れたのか? 肌に添えられたゼノンの手がカッと熱くなる
どうやらヒーリングを更に強くかけているようだ、その様子を紅い悪魔がニヤニヤとみている

「今回は患者さんの意思を尊重するけど、続きをするなら情報局の薬は使用禁止だからね
アレだけでも、身体に相当負担が掛かるんだから…解ってるよね?エース?」
「へいへい解りましたよドクター、ソレと悪いんだが、一瞬ゲートを開いてくれるか?」

訝しげな顔をするゼノンをヨソに、エースは突然テレパシーで呼びかける
その呼び声の内容に、同室に居たルークとゼノンは、思わず目を見張った

『ジェイルッ 何処に居る?仕事があるから直ぐに来い!』

脳直接呼びかけるソレは、受信者に負担が掛かるだけでなく
同じ能力を持つ者に拾われてしまう事がある為、緊急時以外はあまり使わないのだが、
エースは意に返さずとばかりに、相手を呼び続ける

『夜中にうるさいな〜何だよ?エース…安眠妨害するなよな…俺、今もの凄〜く疲れてんだけど…』
『文句は後で聞いてやるから、今すぐ文化局に来い、ゲートを開いてやるから』
『え〜横暴すぎるだろ??? つまんない用事だった、タダじゃおかないからね』

プツンと手短に終わる通信に、ゼノンは呆れかえる
患者を抱きしめたまま、もう一度だけ、紅い悪魔を睨み付ける

「ちょっと…患者さんの同意も聴かずに、勝手にギャラリーを増やさないでよ」
「大丈夫だ…アイツも俺と同じで、コイツにとっては、恥ずかしくない相手だろ?」

一度で黒く染まらないと言うのなら、前に【転魔】した時と似た環境を作ってやればいい
時間短縮の増員には、ジェイルはもって来いだろ?知らない仲じゃないんだからな
ソレに俺ので強引に続けるより、体格の変わらないアイツの方が負担も少ないだろ?
早く元に戻りたいんだろう? エースはニヤニヤと笑いながら、ルークを見る
この消耗しきった状態で、2名がかりで? 耐えきれるのだろうか?
前のハードなソレを思い出せば、震えもするが…ルークは小さく答える

「大丈夫です…ゲートを開いて下さい、ゼノン 有効な手段なら試してみたい………」

心配そうに患者の顔を覗き込むゼノンが、黙って壁に向かって手を翳すと、
何も無かった壁の奥から、ジワジワと染み出す様に、深紅の魔方陣が現れる
柔らかく落とした照明の下で、淡く発光するソレの中央に、収縮された様に黒い闇が集まると、
その中から見慣れた影が現れ、スルリと室内に入ってくる

「も〜ココのセキュリティーは強固すぎるよ…飛び越えるのがめんどくさいよ〜」
「危険なモノも沢山あるからね、外から守るより外に出さない為の用心だよ」

ちょんと床に降り立ったジェイルは、ぼさぼさの髪をかき上げながら、不機嫌そうに愚痴る
内部に招き入れたゼノンは、のんびりと答えるのだが、その姿にエースは苦笑いを零す
ジェイルが、露出度の高い衣装を着て居るのは、何時もの事だが…
其の下の肌に散らばる鬱血痕を見れば、何処ぞで他の誰かとお楽しみ中だったようだ

「お前ね…せめてキスマークぐらい隠してから来いよ…」
「急いで来いって、言ったのはエースじゃん、こんな夜中に叩き起こしてさ」

表面上の奔放な性格は相変わらずみたいだけれど、ソレでも素直に召還に応じるあたり
根は真面目なんじゃないかな?と、ルークは思ったりもするのだが…
本魔にソレを言えば…きっと嫌がって否定するのだろうな

「お相手はどうしたんだい?放って来てよかったのかい?」
「ん〜なんか?凄くお疲れみたいだから、良く寝てるから心配ないよ」

俺が居なくなった事すら気がつかずに、朝まぐっすりオネンネ?じゃない? と軽口を叩くジェイルは、
初めて目の当たりにした召還魔法に、目をぱちくりとさせている俺の姿を見て、流石にギョッとした様だ
金色の瞳の瞳孔が一瞬にして、細く小さく狭まる

「えっ?もしかしてルーク???何で白くなってんの?何で女の子になってんの?」
「久しぶりだねジェイル、夜中に突然呼び出して、ゴメンね…
何で?って言われても…俺も良く解らないんだよ」

今更だけど、そんなにマジマジ見ないでよ、恥ずかしいじゃないか…

そんな俺の恥じらいをヨソに、ジェイルは尻尾をふりふりと振りながら
ぴょんとベッドの上に飛び乗ってくる、旧知の仲とは言え、その距離は妙に近い
スンスンと俺の首筋を嗅ぐと、いきなりギュッと抱きついて来る

「うん…女の子になっても、白くなっても、ルークはルークみたいだ
凄く色っぽい…堕天使って雌雄同体だったの?初めて見たけど???」

天使もどきになってしまっている分、相手の反応にドギマギする俺とは裏腹に、
以前とソレと少しも変わらずにゴロゴロと音をたて、
猫の様に懐いて来るジェイルの態度には、言いしれぬ安堵感を感じる
鬼畜悪魔其の二ではあるが…魔界では、まだ少ない友達の一名だから
姿は変わっても、俺は俺と言ってもらえた事が…認識してもらえた事が
変に嫌がらたり、攻撃対象にならない事が、嬉しかったのだろうか?
ぽたぽたと落ちる涙は…多分うれし泣きの方だ、俺もジェイルの肩をギュッと抱きしめる

「エースの臭いが染みついてるね、何?久しぶりに楽しんでいたの?」
「楽しんで居ると言うより、協力だな…今夜中にもう一度【転魔】させる要領でな
知ってる奴の方がイイらしいから、お前を呼んだんだがな…」

それとも?今夜はもうお疲れみたいだから?無理か?流石に? 挑発的な上官の指摘に
ジェイルはぺろりと舌を出すと、俺の首筋にチュッとキスを落とす

「冗談…ここまでお膳立てされて、帰るワケないでしょ?」

この姿が期間限定なら、尚更参加しないワケがないでしょ
そういってスリスリと身体をすりよせてくる、ジェイルの肌は妙に肌触りが良く心地良いけど
これからの展開を考えれば…ロクでもないのは目に見えているので、心理的には複雑だ

「だそうだ…どうする?このまま続けるか?」
「はい…」

確認も何も、コノ状況下で拒絶しようが無い気もするけど…

「無理は禁物だからね、本当に駄目な時は、ちゃんと言うんだよ」

ゼノンはもう一度念を押すと、俺達を残して部屋の外に出て行く
でも…何故だか?さっきみたいな恐怖心は、あまり湧かない、ジェイルの軽いノリのせいだろうか?



続く


女体モノってBLに比べると、やっぱり少し書きにくいな〜テンポが(-_-;)
気を抜くと生々しくなりすぎて(-_-;) これくらいなら大丈夫ですかい(^_^;)
何だかだらだら長くなっちゃうし(^_^;) さて次回で無事に完結出来るでしょうか?

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あきゅろす。
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