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【Gt3兄弟@】
『藪蛇又は鴨ねぎのジレンマ』 後編(完結) R-18 A×L 【SM表現有り注意】

「いやっコレは、コレは、違うンだからっっ」

じたばたと奥に逃げ込もうとする俺を、大きな手が引き掴むと簡単に引き摺り出す
嫌だってばっっそんなマジマジと見ないでよっっ そんなつもりじゃなくてっっ
ちょっとした、遊びのつもりだったのに………

特にまだ何もされていないのに、恥ずかしくて息苦しくて
もう半分えずいている俺を、エースは片腕に抱き込むと
食い込んでいる頸の拘束部分を、グッと引き下げる
自分では見えないけど、ヒリヒリする感覚から察するに
間違い無く、酷い痣になっているんだろうな…最悪だよ…

「イケナイ遊びで、自縛したってワケじゃ無さそうだな?ジェイルの仕業か?」

その通りでございます…だから悪いのは俺だけじゃなくて…えっとえっと
パニック状態だと、気の利いた言い訳も出てこないよ

エースは、俺を抱えたまま、片手で鞄の中身をガサゴゾと探っている
取り出されたのは…掌大の金属製のフック?と言うかクリップ?
使用用途はよくわからないけど、リュックのアクセサリーに付いていたり
シガーケースをベルトに装着する時に、連結部分に使われたりするアレ?

頸の上の拘束部分にソレを引っかけると、腕を拘束しているらしい?
胸の上のソレにもソレを引っかけ連結する 二の腕は少し窮屈になったけど
ようやく喉を圧迫していたモノから、完全に解放されて
過呼吸の様な息を繰り返す俺の背を、エースはさわさわと撫でている

「バッグのアクセサリーに付いてた奴だけど、登山用のカラビナだがら
暫くは持つだろう?ほら、落ち着けって、もうちゃんと息が出来るだろう?」

えっと…あれ?ナスカンじゃなくて、カラナビって言うのか…
何てどうでも言い事を、考えてる場合じゃないっっ

ヤバイっっエースにバレる前に、何とかしなきゃいけなかったのにぃぃぃ

一度は大人しくなったクセに、死に物狂いで暴れるルークをワザと放してやると
何やら意味不明な悲鳴を上げながら、部屋の隅っこに逃げていってしまった
何やってるんだ?アイツは? でも過剰な反応が面白くて、思わず口角が上がる
逃げるったって、その格好じゃ、この部屋の外には逃げられないだろうに
魔界に逃げ込むのは、ますます考え物だろうに?自分の侍従にソレを見せるのは?

と言うより?何だって大人しく?縛られたままで居るワケ?コイツは?
別に何の封印術式も施されていない様な、シールドだろ?それ?
その気になれば引き千切る事も、爪でぶった切る事も可能だろうに?お前なら?

やっぱり?そういう趣味なわけ? 何だよ水くさいな〜知らなかったよ
お兄さんに相談してくれたら、いくらでも相手してやったのに?

「こらこら…そんな格好のまんまで、何処に逃げるって言うんだよ?
息苦しいの直してやったのに、お礼も無しかよ?ん? 何でこんな事になったのか?
キチンとお兄さんに説明してくれないと、困るんだけどな〜?ルークちゃん?」

同じ目線の高さに屈み込んで、少し離れた場所から、おいでおいでと手招きするが
部屋の隅っこに縮こまって、何やら?震えて、泣きながらえづいている

「悪気はなかったんだよ…たまたま置いてあったエースのシールドを
ジェイルが使っちゃって、気がついたらこんな事になっちゃって
他魔の備品をこんな事に使うなんて、思ってなかったんだよ…ゴメンっごめんなさいっっ」

はい?俺のシールド? ああ?この間、個魔的にジェイルに貸してやった奴の事か?
今日奴が、ソレを返却するか?どうか?なんて解りゃしないから
当然自分のレコーディング用のは、別に持ってきているのだが…
何?もしかして、今日使う分を、お遊びに使われたと思ってるのか?コイツは?

ああ…成る程、ソレでソイツを、ぶった切れなかったと言う事か?
自分が窒息しかけてるって言うのに?何処までオヒトヨシなんだよお前は
と言うか…可愛いすぎるだろお前…
真相を教えてやる前に、俺もノリで一芝居打ってやるべきか?

「はぁ?何やってんだ?お前? プロ意識が足りないじゃないのか?」

ワザときつめの口調でそう言えば、ビクリと震える肩が可愛い
繋がっていない携帯電話で、代わりのシールドの用意を依頼するフリをすれば
半泣きの目が、上目遣いでじっとコチラを見上げている 申し訳なさそうに

「少々作業が遅れるそうだよ、お前のせいだからな…」

だから時間潰しのロスタイムは、お前が責任をとれよ
下がっちゃった俺のテンションの分も含めてな…

完璧に悪魔に戻った三白眼で、上からギロリと睨みつけると
本気で小動物の様に震えているんのが、可笑しいやら可愛らしいやらで
笑いを堪えるのに、久しぶりに苦労する ホントに騙されやすいと言うか?何と言うか?

まぁ…こんな事に使ってしまった以上、俺のシールドも只では済まない
ルークの気苦労もむなしく、おそらくは断線で使いモノにならなくなって居るだろう
お気に入りのソレを犠牲にした分くらい?俺も楽しんでも罰は当たらないだろに?

まぁ…滅多に見られない、ルークのこんな姿を見られただけでも
充分におつりは儲けてはいるのだが…
お楽しみとオマケは、多い方が嬉しいのは悪魔の人間も変わらない

※※※※※※※※※※※※※※

昨日まで…いや、つい数時間前まで、日常的に利用する練習スタジオが、
こんなに危険に満ちあふれた場所だなんて、知りませんでした
と言うか…自分も日常的に持ち歩いているものが
こんな風に転用されるなんて言う事も、考えた事がありませんでした

やっぱり最悪最低なんでしょうか?俺の【相方】は両方とも???

ピンと張られた弦の先には…さっき俺が苦労して外したクリップがつなげられ
再び俺の両胸に食らいついている、更にその反対側はド鬼畜の指先に…
気まぐれに弾かれ、引っ張られるソレが痛くてたまらず
口にねじ込まれているソレから、何とか逃れ様と、咳き込えずき身じろげば

「ほら、お口が留守になってるじゃないか?」

と後頭部をグイグイと押さえつけられ、喉の奥まで突き上げられ
同時に弦を、更に高く強く引っ張りあげられる

「んっんっっひっ…んっんぐっ」

ぼたぼたと流れる涙と、受け止めきれない唾液が
胸元にまで伝い垂れて気持ちが悪い…でもどうにも出来ない
腕はそのまま拘束されたままだから………

シールドの件は、エースにバレてしまったのだから
もう大人しく拘束されている必要は、無かったのかもしれないけど
久しぶりに怒っているエースを見たら、申し訳なさと罪悪感でいっぱいで、
もういいや…気の済むまで俺を好きにしていいから、
だから…機嫌直してよ、久しぶりに一緒の人間界での仕事…
楽しみにしていたんだから、最後まで気分良くコナしたいんだよ

※※※※※※※※※※※※※※

「許して欲しかったら、抜いてくれよお口で、勿論そのままのナリでな」

そう言われた時は、もう一度絶望的な気持ちになった
普通にスるんじゃ駄目なの?こんなカッコのまま、もし万が一誰かに見られたら…
まだ?瞬間的にごまかしの効く、何時もの状態じゃ駄目?
何時もより頑張ってサービスするし…と提案してみたけれど、
答えは一言の元に「No」だなんて…何処までド鬼畜なんだよ、あんまりだ

「どうしても抵抗感があるなら、戸口から一番遠いコッチに来いよ」

そう言われて促されるのは、さっき隠れていたアンプの横
アンプの上に浅く腰掛けたエースが、ニヤニヤと笑いながら呼んでいる
鏡の前のその場所は、エースからは見えないけど
俺には情けない自分の姿が、容赦無く丸見えの角度で
更に泣きたくなったけど…同時にその背後に映り込む戸口の外の気配にも
迅速に反応出来る唯一の場所の様だから、俺は仕方なく同意する

緊縄されたままの姿で、ちょんとエースの前に膝立ちになるけど

「口で開ける所からヤれよ…」

と言われた時も…流石にめまいがしてくる
おかしなAVを見過ぎなのは、アンタの方だよっっ このエロ親父がっっ

苦労してスラックスのボタンをこじ開け、口でファスナーを咥えようとした時
するりと降りてきた手が、片側の乳首の上に残っていたクリップに触れる
腫れ上がり始めているソコは、痺れながらも熱を持ち、さっきより敏感になっている
ひゃんと犬のような声をあげる俺を、せせら笑うとエースの指がソレをつまみ上げる

一時的に変形してしまうほど強く噛まれていたソコを、解放してもらえた事に
少しだけ安堵と開放感を覚えるけど、ソレがいかに浅はかな考えだったか
すぐ直後に思い知る事になる、相手はド鬼畜で有名な情報局長官なのに
何甘い考えをしてたんだろう…俺ってば………

ファスナーを下げて、相手の下着まで歯で下ろしている自分が
情けなくて涙が出そうだけど…相手がエースだからまだ耐えられるのかもしれない
見知らずの奴にこんな事を強要されたら…その場で舌をかみ切りそうになるに違いない

至近距離に晒されたソレは、もう既に頭をもたげているじゃないか
俺にこんな事させて、こんな俺を見て興奮してるなら、
アンタも充分にド鬼畜のド変態じゃないかっっ
恨み節も含めてキッと上を見上げ様とすれば、大きな手がグッと俺の頭を下げる

「俺は秘密の作業中…上は見なくていいから、早くしゃぶれよ」

秘密の作業って何だよっっ 解ったよヤりゃいいんだろっヤれば…
何時もみたいに、ぺちょりと口に含んではみたものの、
拘束されている分、俺自身のバランスが取りにくくて、
思い通りのサービスなんて出来やしない、全部解いてくれないエースが悪い
だから仕方ないじゃん…とソレでも必死にご奉仕してさしあげれば
何で何時もより元気になってるんだよ…そんなに俺をいじめて楽しいの?
俺のこっ恥ずかしい姿なんてどうでも良くて、何かガサゴゾやってるくせに?

「お〜い一時中断、せっかくだからイイモノを作ってやったぞ」

髪を引きつかまれ、急に引き剥がされる 何なんだよもうっっ
気怠げに視線を上げたその先で、エースがニマ〜ッと嫌な笑みを浮かべてる

えっと…さっき外してくれた、クリップさんですよね?ソレ?
あっ…もう一つは譜面台から、改めて引っぺがして来たんですか?そうですか?
んで…なんで2つは、ご丁寧に連結されているのでしょうか?
わざわざその為ダケに、新しい弦下ろしたの?そうですか・そうですか………

「嫌〜ッ 絶対に嫌だっっっそんなモノ付けるのなんて、絶対に嫌〜ッ」

咄嗟に逃げ腰になる俺の「胸元の輪っか」をむんずと掴むと
パチンパチンと両胸に、元の木阿弥な感じにクリップが戻ってきてしまった
今度はお手製の「引き綱付」きで、もう最悪以外の何ものでも無いじゃん

「いい格好だな?なかなかセクシーだぜ? こういうのが経験してみたかったんだろ?」

イケナイ遊びなんだろう?じゃぁ…全力で味わわないと損だろう?
滅多に無い機会だから、お前も存分に楽しんだらいいよ

グンと強く引っ張り上げられれば、取れてしまいそうな程痛い
甲高く上がる俺の悲鳴に、緑色の目が、心底嬉しそうに笑っている

その目が…色は違うけど、ジェイルのソレにそっくりで、最悪最低すぎる

興味はあったけど…多分両名とも、頼めばソコソコ?出来る事ぐらい解ってるけど
第三者に対する、やり過ぎなソレが怖かったのと、俺自身が気恥ずかしくて
今までひた隠しにしていたのに…多分一番最悪の形で暴露され、
知られてしまった俺の秘密…嫌だよこんなの…恥ずかしいよ…
これからどんな顔して、エースと顔を合わせたらいいのか…解らないじゃん

※※※※※※※※※※※※※※

ベソベソと泣きながら、必死にしゃぶりつく姿が可愛くて
ついもっと追い込んで、虐めたくなるのだが、そろそろ許してやるか?

時々不思議に感じる事がある、コイツが参謀なんてやってる事が
戦局における能力は、高く評価してはいるのだが プライベートはまるで逆
極一部の親しい間柄のモノに対してダケは、無防備すぎる危なっかしい程に

少しは相手を疑うとか?そういう事は無いのか?
特に俺やジェイルに対しては?散々痛い目にあっても、酷い目にあっても
何故か全面的に信用してくる、時にはコチラ側が辛くなる程に

こんな素直すぎる奴が、参謀長だなんて…考えたら不思議な話だよな?

いや…仕事上でえげつない策略の掛け合いと、ストレスまみれの心理戦をやる分
俺達の前では…ソレから解放されたいだけなのだろうか?一時的にでも?

そう思うと…今している意地悪にも、少しだけ罪悪感を覚えるのだが
ぴーぴー泣いてるワリには、ココは喜んでいるんだよな
雰囲気作りで、軽く踏み込む脚の間は、押し返してくるのがブーツ越しでも解る

そうか?その物ズバリなこういう扱いも、たまにはして欲しかったのか?
そりゃ悪かったな、側にずっと居たのに、兄ちゃんも気がついてやれなくて
SEXの延長のノリで、軽い拘束をした事もある、物理的な傷を付けた事もあるけど…
本格的にこういう行為に興味があったとは、知らなかったよ

素直なつもりで居たいなら、こういう事こそ素直に言えよ………

「おしいな…コレが情報局か刑務所なら、もっと面白いモノがたくさんあるのに」

どうせなら…後ろもとか思ってるだろ?無意識に腰が揺れてるじゃないか?ん?
そうだよなぁ放置プレイっていったら、各種異物挿入だよなぁ?
機械的なブツによるイき地獄か?モノ欲しくで堪らなかったたんだろ?後ろのお口も?

次回からは、ちゃんと何か用意しておいてやるよ…お前が喜びそうなモノを

さてと…ジェイルが帰ってくる前に、もう一押しして、ぐずぐずドロドロにしておくか
放置プレイの恐怖感と不安感で疲弊しきった所を、更に美味しく頂いてやろう
どうせそんな魂胆だったんだろうに? あの野郎…そうはいくかっっ
アイツの方こそ、ちょとお灸が必要だからな…危険行為への罰則がな

ニマニマと笑いながら、俺を見下ろすエースが何を考えてるのか解らないけど
もういい加減に許してよ…痛いよ、乳首がとれちゃうよ、嫌だよもう引っ張らないで
痛いと辛いのばっかりなんてもう嫌だよ、少しは優しくしてよう…

「ひっひぐっっ」

パチンッと音がする、少し引っ張りすぎて、片側のクリップが外れた様だ
流石に相当痛かったのか?ルークの歯が少しだけ俺のモノを掠める
ソレでも歯をたててしまったと思ったのか?反射的に口を離すルークの顔を見れば
ああ…涙と汗でぐちゃぐちゃだな…かわいそうに

「大丈夫、噛んでないから…そんな顔しなくていいぞ」

同じ目線の高さにかがむと、ぺたんと床に座り込むルークにキスをしてやる
だらんと垂れ下がったもう片方も、なるべく刺激しないようにゆっくり外すと
腫れ上がったソコをこれ以上ないくらい優しく、舐め上げてやるが
やはり痛いのだろうな、過剰な程震えるソレは快楽ではなさそうだ

「ひんっ…やぁ、今そこを触っちゃ嫌…お願い…もう痛くしないで」

ぶるぶると震える身体と、その声が妙に可愛らしくて
肩をぎゅっと抱きしめると、汗をぐっしょりかいている額にもキスをしてやる

「最初からそんなに怒ってないって、もう痛い事はしないから…」

後は気持ちのイイ事だけにしてやるよ…

そう囁きながら、ルークより一回り大きな身体で、
何時も通りに、後ろから包み込む様に抱いてやれば
おずおずと頸と体重を預けてくるのが、また何とも言えずに可愛らしい
そのまま鏡の方を向かせると、今度はありったけの優しさをこめてサービスしてやる

赤黒い痣になっている首筋に、舌を這わせながら
弱点ばかりを丁寧に責めあげてやれば、あっと言う間にピンク色に染まる肌が、
妙にエロチックだ 少し刺激するだけで、吐き出されてしまう劣情
どれくらい拘束されていたのかは知らないが、そんなに溜め込んでいたのか?
かわいそうに…それとも痴態のすべてが鏡に写っているからか?
本当に可愛い淫乱だなお前は、恥ずかしくて他でソレが見せられないなら
今は好きなだけよがり狂えばいいさ…全部受け止めて飲み込んでやるよ

もはや邪魔でしかないスラックスを剥ぎ取り、震える尻を撫で回す
吐き出したソレを後ろに塗り込めて、更に奥を刺激してやれば
きゅうきゅうとその先を欲しがって、俺の指を締め付けてくるのだが

だけど、流石にこの先をやってやるには準備不足か?
ローションか、潤滑剤の代わりになりそうなモノは?当たりを見回すと
半分中身をぶちまけた、ルークの鞄が転がっている
ハンドクリームのチューブか?少々滑りが悪いかもしれないが
まぁ最初だけなら、使えなくもないだろう

「ちょっとだけ軋むかもしれないけど、それでもいいか?」

腕の中ではぁはぁと息を吐く相手に、そう尋ねれば
返事の代わりとばかり、かみつくようなキスで口を貪られる

「痛くてもいいから…お願い、中にちょうだい…もう我慢出来ない」

自由にならない上半身の代わりに、足が縋る様に絡みついてくる
解ったから…そんなにガッツかなくても、気がすむまでくれてやるよ

縋り付くルークを引きはがすと、獣の様な体勢で床に押しつける
腕の自由が効かない分、肩で体重を受け止める体勢は、
見た目にはかなり苦しそうだが…
明らかに楔を、俺を欲しがっているその姿に、改めてゴクリと喉が鳴る
ハンドクリームの残りをすべて出し切ると、柔らかなソコに塗りたくり
一気に刺し貫いてやる、ぬめりの足りなさからくる抵抗を無視して

「ああっ…あん」

予想通りの痛みに震え浮き上がる肩を、更に押さえつけ、奥を抉るのだが、
その苦悶の表情とは裏腹に、中は何時もとは別の生き物の様だ

恥ずかしいくて、みっともなくて、息苦しい筈なのに変に気持ちがイイよ
何時もと同じ様に、優しくしてもらってるダケなのに
エースに抱きつく事も出来ないのに、何時もより熱を近くに感じるのはどうして?

そう…ずっと後ろを弄ってもらいたかった

成り行きとは言っても、こんな格好をしてると言うのに、
ワザと触ってくれないんだ…二名とも…多分嫌がらせと焦らしも兼ねて
自分の口からはとても触ってくれとは言えなくて、ただ待つ事しかできなくて

もどかしくて、泣きそうだったから…

ちょっとぐらい痛くても構わないから、もっと奥まで抉ってよ
もう余計な事は、何も考えられないくらい無茶苦茶にしてよ
今なら…全部変態行為のせいに出来るから、本当の自分はこんなじゃ無いけど
エロい方の自分のセイに出来るから、だからもっと酷くしてよ

後ろ手に拘束されたまま、腰を高く突き上げさせられ
犯され喘ぐ自分の姿は、まるで安物のAV女優の様だけど
他人事の様に綺麗だと感じる自分も、何処かには居る

「全部俺のセイにしてもいいから、もっとグチャグチャに乱れてみろよルーク」

理由づけが欲しいなら、いくらでもくれてやるよ

拘束されたまま、不安気に空をかくルークの手に
エースのそれが重なり、シールドごと引き寄せられる
負荷がかかる仰け反るような姿勢に加えて、はずみで更に奥を抉られる
細い身体が、苦痛と快楽にビクビクと震え痙攣する

そう…コレは本来の俺じゃない、エースに無理にされているからこんな事に

半分ぶっ飛んだ意識でそう思いながら、
なおも拗くれた快楽を貪る俺は、浅ましくて小狡いのだろうか?

※※※※※※※※※※※※※※

絡みついた拘束を、順番に解いてやれば、ああ…結構酷い痣になってるな
ぐったりと力つきているルークの肩に、上着をかけてやりながら
俺はぼんやりとタバコを吹かす、ヤバイな別の意味で体力を消耗した
レコーディングに差し障らないかコレ?ちょっとヤりすぎたかな?

ほんの少し触りだけで、軽くからかってやるつもりだったのに
気がついたら…コチラが貪り食われていた感じだな…まったく
タガが外れた奴の欲求が、貪欲なのは何時もの事だが…これ程とは
加えてあんなナリと声で、切なげな目で、もっともっととおねだりされたら
コチラも手加減出来ないだろうが…

だが…コイツのコレは、少々不味いな
これからは定期的にガス抜きしてやらないと、他にもバレてしまう
ダダ漏れの嗜虐癖が、加虐癖者を無駄に引き寄せる…
コレばかりは、上手い隠し方を教えてやらないと、危険すぎる

例え好む属性が、どちらかの立場に偏っていたとしても
両方の性を持っている奴はあまり問題は無い、まだ自己の中でバランスが取れるから
しかし…どうやらコイツは違う様だ、一方通行な嗜虐癖の方がかなり強そうだ
加虐癖も同等だが、どちらか一方しか持たないモノは非常にアンバランスで
トラブルにも巻き込まれやすい、それは魔物でも人間でも変わらない

一度コチラ側の快楽を知ってしまうと、なかなか後戻りは出来ないからな

以前から苦痛系の刺激が、嫌いではないだろうな…とは思ってはいたが
別の快楽を教え込む事に、躊躇を感じたのは、立場上の問題だけではない
このアンバランスさから来る、違和感からだったのかもしれない?

寝た子を起こしたのが、吉なのか凶なのかは、様子を見ない事には解らないけどな

不意に外から、パタパタと軽い足音が聞こえてくる
急いでいるせいか?普段は聞こえない筈のソレに、強い焦りを感じる
俺はやれやれと苦笑する、そうだ…そういえば大問題児がもう一名居たんだっけな

「ゴメンっっルーク 遅くなっちゃって」

バタンと勢い良く扉を開けたジェイルの襟首を、
中で待ち構えていた、エースの手がムンズとと捕まえる

強すぎない衝撃で防音壁に叩きつけられた猫は、キッと相手を睨み付けるが
その顎下の頸を引き掴み、易々と片手で掴み上げるエースの手は、
魔力の波動でバチバチと放電していた 反射的にジェイルの爪がジャキリと伸びるが
エースの髪の生え際が、赤く変色しはじめている事に、気がついたジェイルは
ブルリと震えて、あがらうのを止めた 

あっ…ヤバイ、地雷踏んでる…本気で怒ってる

「エース?何でここに?」
「機材チェック…ちょっと早めに入ったら、愉快な事になってるじゃないか……」

睨み付けるられる目の鋭さは、完全に悪魔の尋問中のソレに
口から出る低い声は、既にこの国の常用語では無い

『Der Hals setzt unter Druck, Beschränkung werden Taktiken von der gefährlichen Tat verboten/頸部圧迫拘束は、危険行為の禁手だ
Würdest du unterrichten damit es?/そう教えただろう?
Mit gefährlichem Ausweichen/危険回避と
Benutze nicht, es ander als eine Sache einer Person, auf den für das Befragen davon abgezielt wird, verliert vielleicht eine Kehle
/喉を潰しても構わない、尋問対象者の以外で使うな
Wenn ich es benutze, verlaß auch die Seite der Zielperson nicht
/やむおえず使用する場合も、対象者の側を離れるな
Unterrichtetest du es?/ソレも教えたよな?
Willst du meine abhelfende Ausbildung und direkte Bestrafung erhalten?
/俺の再教育と、直々の懲罰を受けたいのか?』

拷問官・獄吏が、収監者に【次の手】を読まれない為に使う言葉
もとい…今は、ルークに余計な不安感を与えない気配り?
あるは技術の教育者としての、厳格な注意と怒りの表れか?

ちゃんと解ってるよ…流石にちょっとヤバイかな?と思ったから
急いで帰って来たんだけど、よりによって鬼教官殿に見つかるとは
俺も運が無いと言うか…中途半端な言い訳は無用で、謝った方がいいなこりゃ…

『Mir tut es leid, daß es älterer Offizier ist / 申し訳ございません 上官殿』

締め上げられる喉をヒクリと鳴らし、同じ言葉でそれだけ答えると
急に手の力が緩められる、壁づたいに下に崩れ落ちそうになるジェイルを
同じ腕が抱きとめ ゲホゲホと咳き込む喉に唇が降りてくる

「解ればいい…お利口だなお前は…」

そう囁く声は何時ものトーンの声に戻っている、ほんの少しだけ安堵したジェイルは
年上のかつての上官に、謝罪の意味も込めて軽くキスをする

本気で怒るとマヂに怖いから…なエースは…この程度で済んで良かった

「じゃぁ俺は仕事に行ってくるから、ルークのケアと、部屋の後始末はちゃんとしておけよ」

そう言い残して、エースは出て行ってしまったけど…
結構エライ事になってんですけど…先輩…… 丸投げは少々酷くないですか?
まぁ俺にも責任は、無くはないけどさ

「大丈夫?ルーク?」

わざわざ【特殊用語】を使って、気を遣うまでもなく
完全に堕ちてるじゃないか?どんだけ無茶させたんだよ?

せっかくお膳立てした獲物を、横取りされちゃったのは残念だけど
まぁ次の機会に楽しめばいいか? ねぇルーク?
どうせ拘束されたまんまヤりたおされたんだろ?この酷い鬱血痕を見ればさ

情事の痕跡を手早く始末すると、ルークの私物と俺の私物を肩にかけ
細い身体を抱き上げる、とりあえず?俺の部屋でいいかな?
人間界での移動に空間移動を使うのは、気が引けるけど仕方ないよね
こんな状態で、ルークの屋敷や部屋に送り届けるのは、不味いからね

くったりと腕の中に収まっている相方の頬に、もう一度軽くキスを落とすと
地獄の猫は、そのまま次元の隙間に消えていった



end……ひたすらスミマセン

何で3Pに突入しないの〜期待させといて詐欺〜(怒)
という腐女子なお姉様方の、悲痛な叫び声が聞こえてくる様ですが
う〜んソレだとエロ本としては、期待通りすぎると言うか?安直すぎと言うか?
ご都合主義になりすぎるかな? と思いまして、このようなノリになりました

リアル変質者といたしまいては、変態趣味ではあっても
もっと繊細なモノであって欲しいワケですよ
どちらの癖であっても…なかなか相手に言い出せない分ね

まぁ悪魔様ですからSの方を公言するのは、憚りは無いかもしれませんがね
(人間だと人間性そのものを激しく疑われるので、いろいろ厄介なんだよなぁ)

だからと言ってMさんの方が、御気楽かと言えば、そうとも言えなくて
興味本位の方・甘えの延長のライトな方はともかく、ディープな方は
生命の危険回避能力に、若干の破損が見られる場合も多いので
業の深さはSのソレより深いから、怖いんですよね…
成り行き上長く住み着いていた爛れた業界で、感じた【心の闇】といいましょうか?
ノーマルさんには、ちょっと解りにくくて、理解しがたい部分ではありますよね

ちなみに、【特殊用語】とか言ってますが、単なるドイツ語で〜す yahoo翻訳の
大昔「うろつき童子」のミュンヒハウゼン役で、流暢なドイツ語を披露する閣下に萌え
ついでに長官も…ドイツ語喋ってくれないかな…とかおもったら、ちょっと萌えたダケ
ただソレだけでございます、ちょっぴりだけど?エロく正しいS子らしく?
ナチ(特に軍服)萌え属性も、当然持っておりますので〜 管理人…解りやすすぎる?

ちなみにリアルでも、隠語は結構使いますねぇ(苦笑)
安心感が一番大切ではございますが、次に何されるか解らないドキドキ感も大事でしょ?

しかし…こんなド変態話が、読者サービスになったんでしょうかね?
良く感想をくださる方々には、ソコソコ評判は良かったですが どぎまぎ

御本尊様とノーマルな信者様には、ただ平謝りでございまする(土下座)



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