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【Gt3兄弟@】
『藪蛇又は鴨ねぎのジレンマ』 中編 R-18 J×L 【SM・危険行為】有り注意

【厳重注意】途中、通常では『禁手』の部類に入る、『危険行為の表現』があります
簡単そうだから…と安易に真似とかは絶対にしないように、最悪『事故』につながります
他人様にやる前にまずは御自身の身体で試せば、いかに危険かはすぐに解りますよ
あくまでも表現の一部として楽しめない方は ココから先はご遠慮くださいm(_ _)m

では…納得出来た皆様のみ、続きをどうぞです

※※※※※※※※※※※※※※

まぁそんな事があったにせよ…きっちりスタジオ録りの日程はやって来るワケで
たまたま他面子の仕事が重なっていたせいで、かつては【遅刻魔】と呼ばれた俺が
レコーディング一番手と言うのも、皮肉なお話だけど、最近は時間厳守だからね

きちんと時間通りに、スタジオ入りをしたルークは、仕事を終えると
少し休んだら?この後の予定はどうしようかな?と何気なく、
機材スペースになっていた、一番小さな練習室で休憩していた

おや?この部屋に備え付けで、今は端っこに追いやられている
ドラムセットのバスドラの中に、何か不可思議なモノが入っているじゃないか?
必要以上に鳴り響く音を押さえる為と、演奏中前進してしまう事を押さえる為に
小さめの布団やらクッションやらが、無造作に詰められていたり
オモシ代わりのモノが、脚の前に積まれているなんて事は、よくある事なんだけど
どうやら古い雑誌が、何冊か中に入って居る様だ

どれどれ?暇つぶしには丁度いいかも?と引っ張り出してみれば
2〜3年前の日付の週刊誌が何冊か?ああそういえばこんな事もあったよね〜
今は懐かしいゴシップ記事を読みながら、当時流行していたエクササイズの器具等を笑い
斜め読みを楽しんでいたら…突然見開きで広がる、緊縛されたお姉さんのグラビア

思わず飲んでいた、野菜ジュースを、ストローごと吹き出しそうになる
この間の【アレ】のせいで、この手のモノに過剰反応しすぎだよ我ながら

最近は普通の週刊誌はおろか、女性向きの雑誌やコミック誌でも
この程度の写真や漫画くらい?普通に掲載されてるって言うじゃないか?
一昔前とは違うのだが…予告無しに見てしまうと、変に動揺してしまう
「見たらまずいモノ」を見てしまった様な気がして
写真に添えられた記事を読んでみれば、さる有名なアダルト系写真家が
場外における無許可の撮影を行い、書類送検されたとか?されなかったとか?

場外で撮影って…凄いなコイツ等、絶対に心臓に毛が生えてるだろ?
カメラマンは勿論、被写体もスタッフも? 書類送検された所で痛くもかゆくもない
むしろ宣伝になったりしてるんだろうな〜と漠然と考えたりもする

悪魔よりも人間の方が、ずっと肝が据わってる場合もあるよな…
と言うか「人間生活」が長すぎて、人間ナイズされすぎているのかな?俺?
と軽く自己嫌悪を覚えつつも…うん、俺はやっぱりノーマルの方向で行こう
少なくても人間界にいる間は…等と思い直し、ぱらぱらとページを進めようとすると

「ふ〜ん…やっぱり?多少なりとは、興味有るんだ?」

ぼそりと呟かれる聞き慣れた声に、一瞬心臓が口から飛び出そうな程驚く
ぽふりと肩に降りてくる顎と、前にやんわりと回ってくる腕
音も無く背後から寄ってきたジェイルが、身を屈めぴったりと背中に張り付いている

「ジェ・ジェイル…何時からソコに…」
「ん〜ちょっと前からかな?何か熱心に読んでるから、声を掛け辛くて」

わたわたと動揺する俺とは裏腹に、特にソレに何かを感じている風でもなく
ジェイルは何時ものトーンで答える
この部屋にはジェイルの機材も、押し込んであるのだから…
コイツがココに来るのも当たり前なんだけど…よりによって今来なくても
タイミングのあまりの悪さに、上手く次の言葉が出てこない

でも…ジェイルの頬にまだ残る、俺がつけた【ひっかき傷】に目が止まってしまった
途端に申し訳ない気持ちになる、【悪魔の爪】で無防備な憑依体を傷付けたワケだから
当たり前の傷より治りが悪いのは、当然の事だ… いくらびっくりしたからと言って
アレはやり過ぎたよな…と実は反省していた、自宅に帰りついた後だけど

直ぐに謝りたかったけど、ジェイルは携帯電話及び持ち運び可能な通信機器を嫌って
持っていないから、なかなか捕まらなくて…だからと言ってメールもおかしいでしょ?
他者を仲介して伝える内容でも無いから、どうしようか?と思案しているうちに
スタジオ入りの日を迎えてしまった、と言うのが実情だ

「ジェイル…この間はゴメン…」

怪我させるつもりなんて、無かったんだけど…
小さな声でそう呟くと、ぺろりと柔らかい舌が耳たぶを舐めてくる

「いんや…俺も悪かったから、気にしなくていいよ」

何時も通りのゴロゴロと喉を鳴らす音に、今日は心底ホッとする
小さな棘が、胸のつかえが取れた感じがして
ちゃんと仲直りが出来たから、今回はソレでおしまい?と思っていた俺って
ホントに見通しが甘いのかな?

※※※※※※※※※※※※※※

「で、そういうの好きなん?」
「えっ…と、いや…たまたま読んでたら…こんなページで」

片腕で俺の肩を抱き、後ろから伸びてきたジェイルの手が、
俺の膝の上で開かれたままの、グラビア写真をなぞる
鋭くとがった爪になぞられる、黒白の女性の肌が、妙にエロちっくに見える

ゴクリと唾を飲む俺の動揺を、この鬼畜猫が見逃すはずも無い

「興味があるなら、ちょっと経験してみる?」

見知らずの奴に縛られるよりも、俺の方が安心じゃない?
そのままヤられちゃっても…今更な関係でしょ?優しくするからさ

「でも………」

親しい仲だからコソ、見せたくない部分ってのも、有るんだけどな…
だってホラ…一応俺の方が年上なんだし、沽券に関わると言うか、何と言うか

「この記事、結構色んなパターンの写真が載ってるね、どれがいい?」

ぱらぱらと勝手にページを捲られると、写真は数ページ渡って掲載されているらしい
最近…のじゃないけど、週刊誌は凄いな…成人指定のエロ本じゃないのに?
こんなに?おおっぴらに?載せちゃって大丈夫なのか?

「と言うか…こんなの出来るの???」

何度か虜囚を嬲っている、もとい尋問されている拷問官殿の御様子は
職務上?成り行きで見学させて頂いた事はあるけれど…魔界の刑務所のソレは
人間界で言う所の?中世ヨーロッパの魔女狩り時代の産物のソレに良く似ていて
こんな複雑怪奇な縄を使った拷問なんて、見た事が無いんだけど…
素人考えでも…死に物狂いで、暴れる犯罪者を押さえつけるのに
悠長に縄なんてかけてられないもの…以前酷い目にあった【封印付きの枷】やら
捕縛用に開発された触手生物やら、結界・魔方陣の方が現実的だもんね

「そうだね…収監者を相手には、あまり使えないかもね?
でもおもしろいから、基礎は勉強したんだよね〜」

手早く縛る方法もあるけど、ソレだと写真みたいに綺麗な形に縛れないから
主に使うのは、女の子相手だけどね、マンネリの解消には悪くないよ
教えてあげるから、ルークも覚えたらいいよ

極軽いノリでそう言われると、願望はあるけど、コレは変態行為だろうに…
恥ずかしいし…等と感じていた変な罪悪感が、少し軽くなった様にも感じる

えっ…世間様はソコまで進んでいるの?俺もしかして取り残されているの?
いや確かにあの店で出会った女の子は、うっとりとコイツを見上げていたけど
こんなに痛そうで苦しそうな事されて、喜ぶ女って、結構居るのだろうか?

バクバクと上がる心拍数が、張り付いているジェイルにダイレクトに伝わるのか
イイから早く選びなよと促されると………やっぱり気恥ずかしい気持ちでいっぱいになる
うん…万が一の時は、ジェイルをぶっ飛ばしても、直ぐに縄抜けして逃げられる様に?
あまり縄がかかって居ない奴にしよう あやとりみたいな?定番も捨てがたいけど…

あっ…この端っこに載ってる奴なら?簡易的?な感じがるかも?初心者向けかな?
若干?震える指で小さな写真を指さすと、ジェイルがもう一度う項にキスを落とす

「案外【渋い】のが好みなんだ、了解………」

勇気を振り絞って言ってはみたものの、バツが悪くて気恥ずかしくて、
マトモに相手の顔が見られない俺を良いことに
ジェイルはねっと〜りとした、嫌〜な笑いを浮かべている
この時点で気がつくべきだったのだろう…俺って本当に迂闊だよね

※※※※※※※※※※※※※※

「ちょっと…まさかココでやるつもり?」

普通に考えれば、場所と時間を改めての事だと思っていたのに…
相手はジェイルなのに、俺の考えが甘すぎたのだろうか?

写真を選ぶやいなや、背後からいきなり、腕をねじ上げられてしまうと
無理矢理後ろ手に回された両手首に、重くて長いモノを手早く巻き付けられてしまった
えっ…何コレ? まさかアンプの上に置いてあったシールド?

二本どり?のソレで手首をがっちり固定してしまうと
余った端がヒュンと首の前に回って来て、再び背中側に戻され
拘束された手首に引っかけられる、そしてギュンと強く限界まで引っ張られば…
漏れるのは押しつぶされた悲鳴、身体柔軟さの限界まで持ち上げられた腕は
鈍く痺れ…少しでも身じろぎしようモノなら、当然の結果ながら
前に回されたソレが引っ張られ、自然に首が絞まるワケだ、嘘っ何コレ


※※再度警告※※

番組の途中ですが、【首縄】は普通プレイでは【厳禁の危険行為】です
本来は拷問・捕縛用で、経験10年越えの玄人でも、匙加減が難しい縛り方です
下手をすると首の骨を痛めるだけでなく、窒息してしまう可能性も…
読者の皆様におかれましては、絶対に絶対に【真似】はしない様にお願いします


同時に背後から軽く突き飛ばされた俺は、座っていた椅子からずり落ちてしまい
受け身もロクにとれないまま、右半身をしたたかに床に打ちつけてしまった
脚をばたつかせて慌てて起き上がろうにも、腰の上に馬乗りになったジェイルが
全体重をかけて押さえつけてくるので、抵抗する術を完全に封じられてしまった

「痣とか出来たらどうすんのさっっ」 近いうちに撮影とかあるのにっっ

半分窒息しかけながら怒鳴るけど、相手はソレすらも楽しそうだ
同じ悪魔である俺ですら、ゾクリと悪寒が走る程に嫌な光を宿した目で
ジットリと俺を見下ろしている、監獄で虜囚の返り血を浴びている時とほぼ同じ目で

本魔は完全に無意識なのだろうけど、ペロペロと自分の指を舐める行為は、
ジェイルが、精神的に性的にも興奮している時によく見る光景だ

ヤバイ…こんな話に乗っかるんじゃなかった、後悔してももう遅い

「俺が怖いの?そんな泣きそうな顔するなよ、最期までヤりたくなるだろう?」

その体勢で暴れると苦しいでしょ?大人しくしてくれたら
もっと綺麗に仕上げてあげるからさぁ… ギラギラと光る、金色の目が笑っている
ふざけんなっっそんな極悪面されて、安心しろって方が、普通無理だろうに…
お前こそ、いっぺんその面を鏡で見てみろっっ

身じろぎすればする程に締まってしまう頸の圧迫感に、俺は無駄な抵抗を止めた

※※※※※※※※※※※※※※

物理的な息苦しさから、俺が大人しくなった事を確認すると
ようやくジェイルは俺の上から降りてくれた

ガサゴゾと部屋中をひっくり返して、拘束に使えそうな備品を探している様だが
シールドと延長コードくらいしか、この部屋には無いはずだよね?多分?
後はストラップと、各種応急処置用の布ガムテくらいか?
何を使われても、みっともない事になるのは明白で 本気で泣きたいヨ
何が悲しくて、仕事現場でこんな目に遭わなければ、ならないのだろう?

戻って来たジェイルは、かき集めて来たモノをドサリと、俺の目の前に落とすと
既にぐったりとうなだれる、俺の上半身を引き摺りあげる
首と手首の連結部分のシールドの上に、更に何かを巻き付け始める
ただ後ろから前に引っかけられたソレが、絞首刑の首縄の様に綺麗に纏められてしまうと
そうじゃなくても…殆ど無かった『遊び』が、徐々に短くなり更に追い詰められる、

「絞め殺したりしないから大丈夫、ギリで呼吸出来るはずだから、ちゃんと息をして」

ひとまき毎にじわじわと、首を後ろに引っ張られて、脂汗を流す俺の様子を見ながら、
『遊び』の長さの微調整は、してくれては居るみたいだけど…
根本的な息苦しさは何も変わらない、短く息を吐きながら、
半泣きになっている目尻を、柔らかい舌が舐めあげる

「よりによってアノの中では、一番辛い奴を選ぶんだもん…
何処かで経験済みなのか?と思ったけど、一番拘束が少ないから、
簡単に逃げられるとでも思ったのかな?」

こういうのはね…力点が少ない程、辛くてしんどいだよね〜
見た目が派手な奴の方が、実は楽ちんなんだよ〜知らなかった?
でも…せっかくだから『腕縄』と『飾り縄』は追加しようか?
でないと、ビジュアル的につまらないものね…

そのままシャツを引きちぎりたい衝動をグッと押さえる、
他に替えなんて容易していないから、流石に帰る時に困るだろうから
もう腕を拘束してしまっているから、今更剥ぎ取るのは無理だしね
丁寧にボタンを外してあげると、肩のぎりぎりまではだける
趣味の自転車通勤をしているワリには…真っ白な肌が剥きだしになる、
少し痩せすぎたその胸板を、獣の爪でツーっとなぞれば
何時もより過剰に、ビクビクと震えるのが可愛くて仕方がないね

今この場でその肌に痕を付ける事も、切り裂く事も出来ないのが本当に惜しいな…

スルスルと背中から、抱きしめる様に足し縄をしてあげる
まぁ縄じゃなくて、シールドが殆どだから、複雑な飾りは今回は無理だけど
真っ新な初心者なら、基本的な緊縛でも充分に刺激的だよね?

最初に首に引っかけられたシールドだけでも、充分に息苦しくて辛いのに
抵抗出来ない俺に、更に追加の拘束を足してゆくジェイル
何も言わずに黙々と続けられる作業に、終わりが全く見えなくて
不安感だけが膨らんでゆく、これからどうするつもりなんだよ

胸と二の腕の上に、さらに二本の拘束が足され、荷物の様に要所が締め上げられる
胴体と腕の隙間を更に小さく狭められ、制限されどんどん身動きがとれなくなってゆく

確かにコレを全く面識の無いモノに、やってもらうのは…かなり問題がある
全く抵抗が出来ない…俺が人間で、相手が完全にイカレタ、サイコパスだったら、
殆ど無抵抗のまま殺されてしまうかも… 相手の事を周囲に秘密にしてたら尚更に

今更ながら、あの店の客の『熱い視線』の意味が良くわかる

変態で露出狂だから、公衆の面前が良いと言うワケだけではなく
自己安全を確保しつつ、危険行為を楽しもうと考えたら
第三者の目が有る、ああいう場所じゃないと、難しい事情があるんだろうな

自分から見える範囲では、細く華奢な拘束なのに、ありえない程?自由がきかない
悪魔の俺なら…相手の人間を最悪ぶっ飛ばして、逃げる事は可能かもしれないけど
それでも…緊急事態にすぐ対応出来るかは、かなり微妙な所だと思ったのが正直な感想だ

最後に、良くグラビア写真に有るような?上半身だけの飾りの拘束が足された時に
首に掛かったソレを、ほんの少し前に引っ張ってくれるモノが足され
格段に呼吸が楽になる…良かったあのままだったら、苦しくて仕方が無かったから

「まぁ…あり合わせのモンじゃ、コレくらいが限界かな?」

もう意識ぶっ飛んでるの?ルーク?
せっかく鏡があるんだから、自分で見てみたらいいよ…

そう耳元で囁かれて、下ばかりを見ていた視線を上げれば…
はだけられたシャツの上に、幾重にも拘束かけられた、
特殊グラビアも真っ青な俺が、やんわりと後ろからジェイルに抱きしめられて
壁の姿見に写っている…ぺたんと床に座った状態で…

うわっ…なんじゃこりゃ…洒落にならない…………

情けないやら、気恥ずかしいやらで、感想もクソも無い
ぼんッと顔を赤面させて、思わず目を背ける俺の頭を、ジェイルがヨシヨシと撫でる

「すっごくエロいのに、恥ずかしいの?」

こういう格好が似合うとは思ってたけど、予想以上に可愛いじゃないの?
このままテキトーなボックスに詰め込んで、『拉致監禁』しちゃおうか?
本気なのか?冗談なのか?解らない台詞を吐くと、無防備な両胸を刺激しはじめる

やめろってば…今そんな所触られたら…駄目だって

途端に鼻にかかったような、吐息と声を上げ始める俺を見て
鏡越しのジェイルがにんまりと笑う

「あれ?これだけでそんなに気持ちがいいの?酷い事されてるのに?」

俺を変に焦らした『お仕置き』をしてやろうと思ったのに、
これじゃあ、ご褒美にしかならなかったかな?

きょろきょろと周囲を見回せば、目に止まったのは譜面台の端を噛んでいるクリップ
誰かの忘れ物だろうか?100鈞でよく見かけるような玩具みたいな小さな奴だ
ひょいと手にとって自分の指を挟んでみる、まぁコレくらいの強さなら有りかな?

「ーーーーッ」

堅く上を向いた両方の先っぽに、アクセサリー代わりに付けてあげれば
ルークの身体が跳ね上がる、痛かった?でも痛いだけじゃないよね?
触ってもいない前も、何だか窮屈そうな感じじゃない?

「ちょっとは、ソレっぽい気分も出てきた?」

ケラケラと笑いながら、出来るだけゆっくり下半身の前を外してあげる
ああ…こんなになっちゃって、よっぽど我慢してたんだねぇ
デカイ鏡もある事だし、緊縛姿だけ見せてやるだけのつもりだったけど
そんなんじゃ収まりが付かなくなってるねぇ、俺じゃなくてルークが

でもココは直ぐには触ってあげないから、せいぜいイイ声で泣き喚いてくれよ…

痛いよ…そんなモノで挟むなんて酷いよ、でも…コレも滅多に出来ない経験?
と言うのは言い訳で、痛みと疼きを楽しんでる自分が居る

好き勝手なゴタクを並べている猫の舌が、再び首筋に降りてくる頃には
もう何もかもが、どうでも良くなりはじめてくる
ヤバイ…このままヤられちゃうのか? せめて…入口に鍵をかけろっ馬鹿猫っ

頭では解っていても、弱点を知り尽くされた愛撫に逆らえないよ
布越しにも解る程に熱を持ち始めたソコを、冷たい手がやんわりとしごく

「やぁ…やん…」

直接触ってもらえないもどかしさに、ガクガクと震える俺を
ジェイルの腕がぎゅっと抱きしめる

「挿れて欲しい?触って欲しい?どうする?ルークに選ばせてあげるよ」

こんな場所で盛ってる場合じゃない、頭では解っているのだけれど
行き場の無い劣情が、身体の奥を駆け巡って、どうにもならない
嫌だよこんな生殺しは、ちゃんと触って…気持ちよくしてよ…

はぁはぁと短く息を吐く俺の唇に、ジェイルのソレが重なると
俺は夢中でソレに答える、差し込まれた舌を逆に貪る様に
ココに来て、ようやく直に触ってもらえた下半身を、
無意識に相手擦り寄せている事にすら、気がつかないくらいに
ああ…もう何でもいいから、早くちょうだい…続きをもっと…

その時だった…ピクリとジェイルの動きが止まる

遠くで呼ぶ声がする…防音室だから人間の耳には届かないけど
そうだ…レコーディング作業中だったんだよね

※※※※※※※※※※※※※※

「ちょっとっっ…このままにして行っちゃうつもりっっ」

ココで話は冒頭に戻る…俺から見える範囲はそうでも無いけど
背中側は、結構?複雑に入り組んでしまっているらしい…
ソレは俺にも、何となく解っては居るけど…直ぐに解けないのも解るけど
よりによって、エースのシールドを使うなんて、信じられないよっっ
どーすんのコレ?迂闊にぶった切れないじゃんっっ

俺の悲鳴も文句も何処吹く風で、録音作業に戻ってしまったジェイル
ヤバイ自力で何とかしなきゃ、悠長に待ってる場合じゃないだろ?

半泣き状態で、背中側を鏡に写しながら、何とか拘束が緩まないか?と藻掻くけど
やる気は微妙でも、流石はプロのお仕事?端がキチンと始末されている分?
ちょっとやそっとの事では緩まない、それどころか…変な方向に力を込めたせいか?
余計に締まってしまった感じがする…例の頸に引っかけられた部分が…
胸側からひっぱり下ろしている部分より、両腕に連結された後ろ側の方が、
引っ張る力が強いのだろうか?藻掻けば藻掻く程、状況は悪くなる様に感じる…

駄目だコレは…本格的にヤバイ…
下手すると最初の息苦しさを、もう一度味わう事になる

誰かに助けてもらうしか無い?ええっ…でも誰に助けてもらうんだよっっ
こんな姿見せられるワケ無いじゃないかっっ
誰がどう見てもアレだろうがっっ 変な誤解を招くじゃないかっっ
俺の立場が、人間界での表の顔が〜THE ENDになるじゃないかぁぁぁぁ

だって上半身を、縛られてるだけじゃないんだよな…今の俺
パンツまで下ろされる前だったけど、前のチャックは下ろされたままだし、
洒落にならないのは…胸を噛んだままのコレ、如何にもすぎる、言い逃れできない
あんまりだよ… チャックぐらい上げていってよ
せめて…クリップだけでも外して行けよ〜あの馬鹿猫っ鬼っ鬼畜っっ

玩具みたいに小さくて、弱い奴だったから…
ジェイルと一緒に居る間は、ソレほど辛くは無かったんだけど
時間の経過と共に、ジンジンと痛くなってきている…
とにかくコレだけでも先に外したい、何とかしよう

防音壁になっていスタジオの壁は、やや弾力性のある場所が結構あるので
擦りつければ…上手い具合にとれるかも?片側を壁によせ擦りつけてる姿は
我ながら………で凄く嫌だったけど、鏡を見ない様に身体を上下させる
ぱちんっと小さな音がして、片側は何とか外れたんだけど
外れる瞬間と言うか…無理に壁に挟み込んで剥がす行為が、思ったより痛くて
すぐにもう片側にチャレンジする気になれない…
すっごく痛いよ、なんでこんな事に

ゼーゼーと肩で息をしながら、もう一度、動かない腕をぐにぐにと捏ねてみる
頼む・頼むから緩んでくれよ…それで後はどうにでもなるから、
それでもやっぱり緩まない…こんな所で職人根性を出されても困るんですけど

いや確かに以前から、興味はあったのは事実だし
途中から?俺も多少は、楽しんでいたともいえなくは無いけど
こんな『放置プレイ』は嫌だ〜〜 仮世人生も掛けた、チキンレースは嫌だ〜〜〜

もうヤだ…泣いちゃおうかな………

「こんな隙間に潜り込んで、何してんだ?お前?」

上から振ってきたその声に、本日二回目の呼吸停止を感じる
ジェイルもそうだけど、ココまで接近するまで、一切気配が無いって言うのは
火炎系悪魔の御家芸なんでしょうか?誰か教えてください………

確かめるまでも無いけど、恐る恐る顔を上げてみれば、
積み上げられたアンプの向こう側から、今一番逢いたくなかった相手が、
ニヤ〜ッと悪そうな顔でのぞき込んでいる、ご自慢の長身を存分に生かして

「ひっ………」

だから何でこうなるんだよっっっ 朝の星占いは悪くなかったのに…



まだまだ続く…


前回に引き続き…エロと焦らしのみ?現役時代の某管理人の爛れた日常が、
暴露・露見する仕様となっておりますが、創作ですから〜あくまで創作なんで
現実と混同しないように、お願い致しますm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

とりあえず参謀、参謀宗の皆様…まことに申し訳ございません

冒頭にも、その部分にも、しつこく書き込んではおりますが
今回使っている『首縄』はリアルに危険なので、絶対に真似しないようにね
どうしてもコレじゃなきゃ感じない、とあるたった一人の客の為に
マスターはしましたが…他には絶対使いませんでした、手足の脱臼よりリアルに怖くて

ただ…完全に素直に縛らせてくれる?ってのも?
今更ながら?何か失礼な気がしましたし、何処かに括り付けるのも無粋
ちっとは無理矢理感を出す為に、敢えて書き込んではみましたが…
どうなんだろ?結局途中でノリノリすぎますかね?

まぁいずれにしても、緊縛には、危険と事故ははつきものですから
勉強もせずに興味本位ではやらない、まずは自分の身体で試してからにしてください
初心者の皆様は『菱縛り』と『高手小手』くらいで充分に楽しめるはずですから
どうしても実体験されたい方は、そちらを勉強して頂けると幸いでございますm(_ _)m

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あきゅろす。
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