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【46】3日目――――

「じゃあねぇ!今生 彩と白木 宵千ー」

夕方、あまり――というか全く居なかった事務課に挨拶をして【46】に別れを告げた。そしてゲートに着くとそこには少し憎悪を抱く存在となった露影さんがいたのであった。

「なんでいるんですか…」

「んー、まだ今生 彩に渡してないものがあってねぇ」

と露影さんは紙の束を俺に渡してきた。

「?」

「それ報告書。今生 彩だけじゃ書けないと思って書いてあげたぁ!」

「えっ!?は?」

「自分たちの悪い所ぐらい自分で分かるからねぇ」

パラパラとめくればちゃんとした報告書が書けていた。驚きにたたずんでいると、

「また遊びに来てねぇ。今生 彩なら大歓迎だからぁ」
「俺は大歓迎じゃないのかよ」

「…………………ま!今度来たら俺ん家招待するからさぁ」

「無視かよ!」

そんな会話も耳に入らないくらい一つの疑問が浮かび上がってくる。ただのLv.貮と散歩して、報告書を書いて、また気軽に来てもいいと。

「なんでここまでしてくれるんですか…?」

笑顔が緩み口角だけあげた。満面の笑みじゃなく、やわらかい笑顔。
露影さんの異様な雰囲気に喉が鳴った。

「今生 彩。俺と今生 彩は今生 彩が思ってる以上の繋がってる」

ぱっといつもの表情になる。

その一瞬に流されてしまった。

「お礼はちゅーでいいよぉ!出来れば濃厚なのねぇ」

「はあ゛っ!?」

「じゃまたねぇ!」

ぐいぐい押されてゲートを無理矢理くぐらされた。ガシャンと直ぐに閉まる漆黒のゲート。
露影さんの姿を見る事さえできなかった。




そして露影さんが呟いたことも知らなかった。



「また会うのは3日後かな?」

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あきゅろす。
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