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【side other】


「ほらほら、制限時間はあと少しだよ?」

「……っ…」

「あっ、もしかして疑心暗鬼かな?それは駄目だよ。徹は何のために【ROLL】に来たの?本来の目的を見失ったら救えるモノも救えないよ」

葎は首を傾げ口端を微かにあげた。せせら笑いをするかのように。

「それより、俺のところ来る前に居ないといけないところあったでしょ?」

徹はその言葉に弾かれたように走り出した。いま来た道を引き返す。

徹は目が覚めたようにぐちゃぐちゃだった頭の中がスッキリして、一番大事な事を忘れていたことを思い出した。

目指す中庭へ早く急げと徹は胸を痛めた。



「幸せになりなよ、ははっ」

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